ツーリング&ドライブシーズン到来。運転中の睡魔は、ライダーやドライバーにとっては大敵です。眠気を感じた時に実践したいのが、一に休憩、二に体操、そしてドライブインやコンビニなどで手軽に購入できるドリンク剤の活用。『どのドリンク剤が効くのか?』を、身をもって検証してみました!


PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)


※価格はすべてドラッグストアでの購入価格(2019年4月現在)。

「マツキ〇」の薬剤師さんがチョイスしたドリンク6種類はこれだ!

運転中に眠気を感じたら…

 ツーリング中やドライブ中の眠気覚ましに重宝するドリンク剤。コンビニやドラッグストアでは、様々なドリンク剤がリリースされていますよね。最近では種類も多く、一体どれを選んでいいのか迷ってしまうほど。




 今回は、「どのドリンク剤が、眠気覚ましに効くのか?」を探るべく、まずは近所のドラッグストア「マツモトキヨ〇」、通称“マツキ〇”へGO。店内にいる薬剤師さんに、「眠気に効くドリンク剤を下さい!」とお願いし、チョイスしてもらいました。

≪薬剤師さんからの質問≫


1:いつ飲みますか?


2:現在、常用中のお薬はありますか?


3:カフェイン(コーヒー)はよく採りますか?




≪筆者の回答≫


1:バイクやクルマを運転中、眠気を感じた時に飲む


2:花粉症の薬を常用中


3:コーヒーはまったく飲まない(好きではないから)




 その結果、セレクトしてもらったのが、下記の6本。




 なお、各ドリンク剤を試飲するにあたり、下記を統一してテストを行った。

【今回のテストに関する統一事項】


■起床時間:朝7時


■各ドリンク剤を飲む時間:夜11時(23時)前後 


※筆者が眠気を感じる時間帯


■胃袋の状態:空腹感なし(夕食は19~20時に完了)


■頻度:効力を考え、2日に1本とする

絶対負けられない瞬間に!【強強打破(きょうきょうだは)】 1本410円 ■カフェイン:150mg配合

眠気覚まし度:★★★★★ 元気復活度:★★★★☆

容量:50mL


■名称:清涼飲料水


■発売元:常盤薬品


■価格:410円(1本、税込)


■容量:50mL


■カフェイン:150mg配合(レギュラーコーヒー2杯分)


■注意事項(一部抜粋):カフェイン(抽出物)が150mg含まれていますので、妊婦、小児、体調の優れない方およびカフェインに敏感な方は避けて下さい。多量の飲用はさけて、1日1本を目安にお飲みください。




【原材料名】


果糖ブドウ糖液糖、黒糖蜜、コーヒーエキス、ナルコユリエキス、菊花抽出物、ガラナエキス、高麗人参エキス、ハーブエキス粉末、L-アルギニン、香料、酸味料、カラメル色素、カフェイン(抽出物)、甘味料(アセスルファムK、スクラロース、ソーマチン)




【栄養主成分】


1本(50mL)当たりの栄養主要成分:


エネルギー…27.9kcal たんぱく質…1.1g 脂質…0g 炭水化物…5.7g カフェイン…150mg アルギニン…500mg ナトリウム…4.6mg




≪強強打破(きょうきょうだは)の感想≫


 市販の「飲む風邪薬」や、「飲む胃腸薬」のような、容量50mLのガラス瓶入り。瓶には「濃コーヒー味」と明記してある。




 口に含んでみると、コーヒーのような香ばしさに、少し甘味の効いた“咳止めシロップ”を足して2で割ったような濃厚な味。この味は、かなり好みが分かれると思う。




 筆者はコーヒーが苦手。まずは一気に飲むのではなく、少しずつ“噛むようにして”飲む。




 ネット上には「味が独特なので飲みにくい」という意見もある。個人的には黒糖独特の甘みもあり、飲みにくさは“あまり”ない。




 飲んで15分程度で、カフェインがジワジワと効いてくる。「瞬時に目がシャキッとする」というものなく、「眠気を感じていた頭を、徐々に活性化させる」ようなイメージ。




 25分ほどで、胃袋が「ピクン!ピクン!」と活発化。それと同時に、何だか身体を動かしたくなる衝動=つまり、何となく疲れた肉体が元気になる。




 30分後、胃袋が活発になったせいか、空腹感が増してきた。「眠気」よりも、「空腹感」を強く感じる。




 40分経過。何となく空腹感が「安定」してきた。眠気と空腹感がバランスよく保たれているイメージ。




 飲んだ後は、確かに眠気は感じない。筆者は飲んだ2時間後に入浴し、午前2時頃にベッド入ったが、通常よりも「体が元気になった」感じがして、目が冴えている。




 その後、結局寝入ってしまい、4時頃に目が覚めたが、いつもの寝ぼけ眼とは違い、頭はかなり冴えた感じがする。




 再び寝入って午前6時前に起床したが、まだ少しカフェインが効いている。いつものような「寝ぼけた」感じはしない。




 徹夜してクルマやバイクを運転、また仕事や勉強するには、かなり効果的かつ有効的ではないかと思った。

冴えた刺激で眠気スッキリ 【メガシャキ】 1本250円 ■カフェイン:100mg配合

眠気覚まし度:★★★★★ 元気復活度:★★★☆☆

容量:100mL


■名称:炭酸飲料


■発売元:ハウスウェルネスフーズ


■購入価格:250円(1本、税込)


■容量:100mL


■カフェイン:100mg配合


■注意事項(一部抜粋):1本にカフェインを約100mg配合しています。妊娠中及び授乳中の方、小児、カフェインや辛味に敏感な方などは避けてください。1日当たり1本を目安にお飲みください。薬を服用あるいは通院中の方は医師へご相談ください。体質や体調によりからだに合わない場合は、飲用をおやめください。




【原材料名】


果糖ぶどう糖液糖、酵母エキス/酸味料、アルギニン、炭酸、カフェイン、甘味料(アセスルファムK、アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物)、酸化防止剤(酵素処理ルチン)、ナイアシン、増粘剤(キサンタンガム)、乳化剤、香料、香辛料抽出物、ビタミンB1、ビタミンB6




【栄養主成分】


1本(100mL)当たりの栄養主要成分:


エネルギー…37kcal、脂質…0g、食塩相当量…0g、ビタミンB6…2.0mg、たんぱく質…1.2g、炭水化物…8.0g、ビタミンB1…3.0mg、ナイアシン…20mg、アルギニン…500mg




≪メガシャキの感想≫


 蓋を開けて匂いをかいでみると、刺激のある爽やかなレモンの香り。薬っぽくない、自然な柑橘系の香りがする。万人受けしそうな、スッキリとした味わいが特徴。この点が、味の好き嫌いが分かれそうな、上記の「強強打破」とは決定的に異なる点だ。




 一口含んでみると、口の中で炭酸が激しくパチパチと弾ける。昔、「弾けるうまさ、ドンパッチ!」というお菓子があったのを覚えているだろうか?あの激しさに似ている。




 この激しさは、人によっては「痛い」と感じるかもしれない。舌に残る、この強烈な刺激は、炭酸に加え、メガシャキに含まれたショウガ、トウガラシ、サンショウの「香辛料拙出物」の影響が大きい模様。




 飲んでみると、激しい炭酸の刺激で、喉越しが良い。濃いコーヒー味であり、苦みもある「強強打破」が「まったり感」だとしたら、こちらは、「爽快感」を前面に出したイメージだ。




 瓶に入った“重厚な”イメージの「強強打破」に比べ、メガシャキは“薄型の”超軽量なアルミ缶に入っているせいか、お手軽感が高い。




 内側からジワジワと効いてくる「強強打破」とは異なり、メガシャキは即効性がある印象だ。メガシャキは口に含んだ瞬間、シャープな味覚刺激とクリアな爽快感で、眠気を覚ましてくれる。




 飲んだ30分後には、後頭部を押されるように元気が復活し、1時間後には、さらにシャキッとするイメージ。




 朝の眠気覚ましにはコーヒー。昼食後など、午後の眠気覚ましにはメガシャキが最適かな?炭酸好きなら、朝の目覚ましにも使えると思う。




 一方、「今夜は徹夜だぞ」という長丁場には、「強強打破」がおすすめかもと感じた。

ファイト一発!【リポビタンD】 1本157円 ■カフェイン:50mg配合

眠気覚まし度:★★★☆☆ 元気復活度:★★★★★

容量:100mL


■名称:指定医薬部外品


■発売元:大正製薬


■購入価格:157円(1本、税込)


■容量:100mL


■カフェイン:50mg配合


■注意事項(一部抜粋):成人(15 才以上)1日1回1本(100mL)を服用してください。15才未満は服用しないでください。服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに使用を中止してください。皮膚:発疹/消化器:腹部不快感。




【原材料名】


非掲載




【栄養主成分】


1本(100mL)当たりの栄養主要成分:


タウリン…1000mg、リボフラビンリン酸エステルナトリウム(ビタミンB₂)…5mg、イノシトール…50mg、 ニコチン酸アミド…20mg、ピリドキシン塩酸塩(ビタミン B₆)…5mg、チアミン硝化物(ビタミン B₁)…5mg、無水カフェイン…50mg、添加物:白糖、D-ソルビトール、クエン酸、安息香酸 Na、香料、グリセリン、バニリン




≪リポビタンDの感想≫


 「ファイト一発!」のテレビCMでおなじみの、疲労回復&栄養補給ドリンク。1本中に【タウリン】を1000mg、またイノシトール、ビタミンB群などを配合しているのがポイント。




 主成分のタウリンは、「含硫アミノ酸」という栄養成分の一種で、体の各組織に存在。体力、身体抵抗力又は集中力の維持・改善、疲労の回復・予防などに優れた効果を発揮する。


またリポビタンDは、体力、身体抵抗力又は集中力の維持・改善。疲労の回復・予防。虚弱体質(加齢による身体虚弱を含む。)に伴う、身体不調の改善・予防:骨又は歯の衰え。また、日常生活における栄養不良に伴う身体不調の改善・予防:肩・首・腰又は膝の不調、疲れやすい・疲れが残る・体力がない・身体が重い・身体がだるい、肌の不調(肌荒れ、肌の乾燥)、二日酔いに伴う食欲の低下・だるさ、目の疲れなどに効果を発揮する。




 味は「炭酸の入っていない“オロナミンC”」というイメージ。とっても飲みやすく、“元気が出るような”味に仕上げられている。




 飲んでみて感じたのが、「眠気を覚ます」というよりも、「疲れた体が復活する」ということ。これは「カフェイン」よりも「タウリン」を多量に含んだ、リポビタンDならでは効果だろう。




 この点は“眠気覚まし”を目的に作られた「強強打破」や「メガシャキ」とは決定的に異なる、リポビタンDが持つ“独自の方向性”や“個性”を強く感じた。

ココロ、カラダ、みなぎる 【レッドブル】 1本289円(330mL版) ■カフェイン:105.6mg配合

眠気覚まし度:★★★☆☆ 元気復活度:★★★★☆

容量:330mL(各種サイズあり)


■名称:炭酸飲料


■発売元:レッドブル・ジャパン


■購入価格:289円(1本、税込)


■容量:330mL


■カフェイン:105.6mg配合(100ml当たり32mg配合)


■注意事項(一部抜粋):カフェインが含まれているので、お子様や妊婦の方、カフェインに敏感な方等は引用をお控え下さい。




【原材料名】


砂糖類(砂糖、ぶどう糖)、酸味料、香料、L-アルギニン、着色料(カラメル)、カフェイン、ナイアシン、パントテン酸




【栄養主成分】


1本(100mL)当たりの栄養主要成分:


エネルギー…4kcal、たんぱく質…0g、脂質…0g、淡水化物…10.8g、ナトリウム…80mg、ナイアシン…3mg、パントテン酸…2mg、ビタミンB6…2mg、ビタミンB2…0.09mg、ビタミンB12…2μg、アルギニン…120mg、カフェイン…32mg




≪レッドブルの感想≫


 F1やMotoGPなどのスポンサーとしても名を馳せる「レッドブル」。




 レッドブルは心と体を元気にする、炭酸入りのエナジードリンクで、日本を含め世界160か国以上で販売。エナジードリンク(栄養ドリンク)として、売上&シェアともに世界で第1位。2012年には、全世界で52億本が消費された。




 レッドブル1缶(250ml・260円)には、80mg のカフェインが含まれている。これはドリップコーヒー250mlとほぼ同じ量に相当する。




 今回飲んだのは、コンビニやドラッグストア等でメジャーの、1缶330ml版。330ml版のカフェイン含有量は105.6mgで、ドリップコーヒー300mlとほぼ同量となる。




 古代文明以来、カフェインは人体への刺激作用があることでも知られる、コーヒー、紅茶、チョコレートなど60種類以上の自然の植物に含まれている抽出物。眠気覚ましや滋養強壮のドリンク剤には、欠かせない成分の1つとなった。




 レッドブルにはカフェインに加え、アルギニン、ビタミンB群、砂糖類、アルプスの水など、疲れた身体を癒し、復活させる成分で構成されているのもポイント。




 実際に飲んでみると、炭酸飲料ならではの爽快感と刺激がある。これはコーラやサイダー等の炭酸飲料に似ており、休憩中や仕事中はもちろん、スポーツなどで汗をかいた後に飲むと、特に美味しく感じると思う。




 味は「オロナミンC」など、茶色い瓶に入った他社のエナジードリンクに似ており、甘みを効かせた「世代を問わずに好まれる」クセのないテイストに仕上がっている。




 飲んでからしばらく経つと、胃を中心に上半身がホットになってくるのを感じる。カフェインやその他の成分が効いてきたのか、「体を動かしたくなる」「元気になる」ような、即効性のあるイメージだ。




 個人的には、レッドブルは「眠気覚まし」というよりも、疲れた身体をリセットさせたい時に最適かな?と感じた。




 レッドブルは185ml、250ml、330ml、355mlの4種類が発売。身体の疲れ具合や、各自の好みによって容量が選べるのも嬉しいところだ。

この瞬間を頑張りたい人に! 【眠眠打破(みんみんだは)】 1本324円 ■カフェイン:120mg配合

眠気覚まし度:★★★★☆ 元気復活度:★★★☆☆

容量:50mL


■名称:清涼飲料水


■発売元:常盤薬品


■価格:324円(1本、税込)


■容量:50mL


■カフェイン:120mg配合(レギュラーコーヒー2杯分)


■注意事項(一部抜粋):カフェイン(抽出物)が120mg含まれていますので、妊婦、小児、体調の優れない方およびカフェインに敏感な方は避けて下さい。多量の飲用はさけて、1日1本を目安にお飲みください。




【原材料名】


果糖ブドウ糖液糖、黒糖蜜、コーヒーエキス、ナルコユリエキス、菊花抽出物、ガラナエキス、高麗人参エキス、ハーブエキス粉末、L-アルギニン、香料、酸味料、カラメル色素、カフェイン(抽出物)、甘味料(アセスルファムK、スクラロース、ソーマチン)




【栄養主成分】


1本(50mL)当たりの栄養主要成分:


エネルギー…25.7kcal たんぱく質…1.1g 脂質…0g 炭水化物…5.5g カフェイン…120mg アルギニン…500mg ナトリウム…5.3mg




≪眠眠打破(みんみんだは)の感想≫


 上記の強強打破(きょういきょうだは)と同じく、「飲む風邪薬」や「飲む胃腸薬」のような、容量50mlのガラスの瓶入り。




 こちらもコーヒー味だが、「濃いコーヒー味」の強強打破に比べ、比較的飲みやすい。強強打破にある、「薬っぽい苦み」がないからだ。




 カフェインは120mgで、150mgの強強打破よりもやや少なめ。




 それも影響してか、強強打破を飲んだ時に感じた「胃袋から発するエネルギー感」が、眠眠打破にはあまり感じられない。言い換えれば、胃袋への刺激が極めて少ない=胃袋への負担が少ないのだ。




 とはいえ、さすがは打破シリーズ。飲んで10分もすると、“脳みそ”や“両肩”に効いてくる(奮い立たされるイメージ)。眠ろうとする身体が、眠眠打破を飲むことによって呼び覚まされる印象だ。




 飲んでから30分経過しても、脳や身体への刺激は継続。この間も、胃がピリピリする等の症状はない。




 23時頃に眠眠打破を飲み、3時頃就寝したが、強強打破のように眼が冴えることもなく就寝。午前7時過ぎに起床したが、身体からはカフェインがほぼ抜けていた。




 強強打破ほどの、強烈な眠気覚まし作用はない眠眠打破。逆に言えば、眠眠打破は、刺激物が苦手な胃腸系の弱い人に最適だと感じた。

Monster Energyの世界を体感せよ! 【モンスターエナジー】 1本206円(355mL) ■カフェイン:142mg配合

眠気覚まし度:★★★☆☆ 元気復活度:★★★★☆

容量:355mL


■名称:炭酸飲料


■発売元:モンスターエナジージャパン


■購入価格:206円(1本、税込)


■容量:355mL


■カフェイン:142mg配合(100ml当たり40mg配合)


■注意事項(一部抜粋):この商品には1本あたり142mgのカフェインが含まれています。適量の飲料をお願いします。お子様、妊娠中または授乳中の方、カフェインに敏感な方にはお勧めしません。




【原材料名】


砂糖類(砂糖、ぶどう糖)、高麗人参根エキス、L-カルニチン L-酒石酸塩、塩化Na、ガラナ種子エキス/クエン酸、炭酸、香料、クエン酸Na、甘味料(D-リボース、スクラロース)、L-アルギニン、保存料(安息香酸)、カフェイン、ナイアシン、着色料(アントシアニン)、イノシトール、ビタミンB6、ビタミンB2、ビタミンB12




【栄養主成分】


1本(100mL)当たりの栄養主要成分:


エネルギー…50kcal、たんぱく質…0g、脂質…0g、炭水化物…13g、食塩相当量…0.2g、ビタミンB2…0.7g、ナイアシン…8.5mg、ビタミンB6…0.8mg、ビタミンB12…1.0-6.0μg、L-アルギニン…125mg、D-リボース…125mg、高麗人参…82mg、L-カルニチン…29mg、カフェイン…40mg




≪モンスターエナジーの感想≫


 知人曰く、「徹夜仕事の時は、これを飲むと眠気も飛んで元気が出る。いろいろ試してみたが、ズバリ、効くぞ!おすすめの1本だ」とのこと。




 モンスターエナジーは、アメリカで生まれたエナジードリンク。モンスターエナジーのポイントは、エナジードリンクの「レッドブル」には含まれていない、滋養強壮でおなじみの「高麗人参」が82mg含まれていること。知人が「おすすめの1本」「効きくぞ」と太鼓判を押す大きな理由は、ここにあるのかな?と思いつつ、まずは試飲。




 味はエナジードリンクの「レッドブル」に似ている。炭酸と甘みを効かせた、パンチのある喉越しと口当たりが特徴だ。




 モンスターエナジー1本に含まれるカフェイン量は142mgで、コーヒー1杯分に相当する。糖分はコーラなどの炭酸飲料と同等だ。




 飲んで30分ほど経過すると、背中から肩にかけて「パワー=エナジー」が出てくるのを感じる。他のドリンク剤よりも、身体が熱くなるイメージだ。これは、高麗人参による作用か?




 “眠気覚まし用ドリンク”である「強強打破」は、胃袋を中心に元気が出るイメージ。一方、“エナジードリンク”である「モンスターエナジー」は、背中から元気が出るイメージがある。




 また、モンスターエナジーは、強烈な刺激の「強強打破」はもちろん、やや刺激を抑えた「眠眠打破」に比べても、胃への負担が少ない気がする。




 モンスターエナジーを飲んでから、2時間が経過。熱くなっていた身体は、次第に“ほてり”へと変化してきたが、その後もパワーを持続。




 飲んでから4時間後に就寝したが、眼が冴える等の現象はない。身体の疲れが上回ったのか、目を閉じてしばらくすると、すんなり寝入ってしまった。




 7時頃起床したところ、目覚めはスッキリ。カフェインが残ったような、頭がしびれたような感覚はまったくない。




 モンスターエナジーは、「強強打破」の粘り強さと、「メガシャキ」の即効性、また、「リポビタンD」のパワフルさを、すべて足して3で割ったような、“オールラウンド”な特性。眠気覚ましにも使えるし、疲れた身体を復活させたい時にも効果を発揮してくれると感じた。

「栄養ドリンク(医薬品・医薬部外品)」と「エナジードリンク」の違いとは?

 一般的にドリンク剤は、大きく分けて【栄養ドリンク】【エナジードリンク】に分類される。




■栄養ドリンク


 栄養ドリンクには「医薬品」と「医薬部外品」がある。




 「医薬品」は、予防や治療を目的とした薬で、有効成分の効果が認められているのが特徴。具体的には、病院で医師が処方してくれる医療用医薬品や、薬局・ドラッグストアで市販されているOTC医薬品(風邪薬、胃腸薬、鎮痛剤、点眼薬、滋養強壮剤など)を指す。




 「医薬部外品」は、効果や効能の認められた有効成分が含まれているが、人の体に対する作用が穏やかなのが特徴。上記では、“指定医薬部外品”の『リポビタンD』がこれに当たる。




■エナジードリンク


エナジードリンクは、あくまでも「清涼飲料水」「炭酸飲料水」という位置付け。

1日400mgまで!カフェインの摂取量に要注意

 医学的に見て、日本の成人のカフェイン摂取量の目安は、1日でおよそ400mgまでとされる。つまり、上記で紹介したドリンク剤は、数本飲むと摂取量をオーバーしてしまうわけだ。




 各ドリンク剤には、「1日1本まで」等、注意書きがあるので、飲む前に必ず確認しておくことが重要。




 「カフェインの過剰摂取は、身体に良くない」「過剰摂取により、死亡例もある」等の報告もあるで、摂取量には十分注意しよう。

まとめ

 今回、試飲して感じたことは、どのドリンクも「けっこう刺激が強い」ということ。人によっては、効き過ぎて「目が回る」「胃が痛くなる」「頭が痛くなる」などの副作用が出る可能性もあることを覚えておくべし。




 また、基本的にドリンク剤は刺激が強いため、空きっ腹での使用は避けたほうが無難。




 筆者は胃が丈夫な部類に入るが、ドリンク剤を空きっ腹に飲むと、必ず胃に違和感を感じる。胃が強い・胃が弱いに限らず、空きっ腹に飲むのは、避けた方がいいと思う。




 加えて、ブラックコーヒーなど、刺激の強いドリンクとの併用も、体質によっては体調不良を招くことがあるので要注意。




 筆者は昔、空きっ腹にドリンク剤と「ブラックコーヒー」を併せて飲んだことがある。しばらくすると、悪酔いしたかのように目が回り、たまらずに目を閉じて横になったことがある。ドリンク剤は、空腹時、また刺激の強い飲み物との併用は避けるべきだと痛感した。




 眠気を感じてドリンク剤を飲む時は、胃のコンディションや空腹状況をよーく考慮しましょう!

情報提供元: MotorFan
記事名:「 【全部飲んで試してみた】メガシャキ、眠眠打破、レッドブルetc.……薬剤師がオススメする眠気覚まし系ドリンク6種類。