これは、2シーターの718ケイマンSと、後席を持つM2コンペティションという乗車人数の違いが大きく関係している。M2の後席は決して広くはないが、実用性においては718ケイマンSよりも優れていると言えるだろう。
全幅は55mm差でBMW M2コンペティションが大きい。ポルシェ・718ケイマンSは全幅が1800mmと、機械式立体駐車場への入庫も容易なサイズに収められている。この数値は先代のBMW3シリーズと同じであり、街中での実用性においてはアドバンテージとなる。
最小回転半径は0.1mと僅差ながら、ポルシェ・718ケイマンSが取り回しにおいて優位に立つ。どちらのモデルも、街中や駐車場での小回りが利くので、日常生活においても乗りやすい。
一般的な乗用車として、過不足のない荷室容量を備えるBMW M2コンペティション。一方のポルシェ・718ケイマンSは前後合わせて425ℓと、乗員2名に対して十分な荷室容量を備える。ただし、リヤのラゲッジスペースは高さがあまりなく、また荷物を満載にすると後方視界が遮られるため、数値ほどのスペースはないと考えた方が良いだろう。