FIA 規格の新規格移行にともない、クスコのレーシングハーネスが完全リニューアルされた。ハーネス自体も着け心地よく、さらに締める、緩めるが簡単にできるストラップも備える。さらに無線やドリンクチューブを固定できるケーブルホルダーも用意した。バックルも小型、軽量化されて操作性も向上させているのが特徴だ。

 写真は6点式モデルをND ロードスターNR-A に装着した状態。バックルも含めてベルト全体の重量が軽い印象だ。ベルト自体はしなやかで強靭な素材を使用し、長時間の着用でも快適でフィット感は高い。グローブをしていても、素早く締め付け可能なイエローのストラップ(6点式のみ装備)が肩ベルトと腰ベルトに備わり、特にアジャスターが隠れてしまいがちな左側の腰ベルトの調整には便利。6点式には肩ベルト幅が2インチとなるFHR デバイス装着専用モデルもラインアップしている。

【注目ポイント1】バックルの小型軽量化

薄型軽量となっているバックルで、裏側も腹部に食い込まないように配慮された形状。レバーもコンパクトで走行中に解けてしまうような心配もなく、それでいて操作性がよい。

【注目ポイント2】伸縮しやすい配慮

夜間でも見やすい黄色のストラップを引っ張ることでベルトが締められ、上の黒いストラップを上に持ち上げれば簡単に緩められる。耐久でのドライバー交代でも重宝するだろう。

【注目ポイント3】左の腰ベルト調整には特に有用

アジャスターに手が届きにくい左側の腰ベルト。それがこのストラップが装備されていることで、グローブをしていても簡単に調整できるのは便利極まりない。

【注目ポイント4】ケーブルホルダーを標準装備

ドリンクチューブや無線のケーブルを固定できるホルダーも装備する。耐久レースなどでシートベルトをゴム紐などで上に吊り下げる際に使用するサポートループも備える。

【注目ポイント5】コンパクトなアジャスター部

アジャスター部もコンパクトで、シートのベルトホールと干渉してしまうこともない。写真のブリッドのシートとの組み合わせでも、自在に長さ調整をすることができた。

カラーはブルーのほかに、レッド、ブラックを設定している


レーシングハーネス装着にはアイボルトに交換する6点式には6本のアイボルトが付属している。運転席右側のベルト用には、純正のシートベルト固定ベルトと交換すればいいが、他の箇所はボルト固定用にストレスプレートを用意する必要がある
NDロードスターの場合、6点式ベルトを装着する場合は、運転席左側と股下のベルト用に、アイボルトの装着加工を施す必要がある。フロアに穴を開けるので、作業はプロショップに任せたい。


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情報提供元: MotorFan
記事名:「 クスコのレーシングハーネスがリニューアル。細部に渡る気遣いとは