両車の3サイズによる違いは拮抗しており、互いが互いを知り尽くし、意識しているライバル関係にあることを感じさせる。ただし、ホイールベースは45mmも7シリーズの方が長くとられており、居住性の面で優位に立つ。
なお、標準ボディの全長&ホイールベースでは、メルセデス・ベンツSクラスが5125mm&3035mm、BMW7シリーズが5110mm&3070mmとなる。
全幅は同じ数値(SクラスはオプションのAMGラインプラスを到着すると1915mm)。また、全高もそれほど変わらないので、周囲に及ぼす迫力感は同等。ただし、BMW7シリーズはマイナーチェンジによってグリルが大型化され、インパクトが増大した。
最小回転半径は、メルセデス・ベンツSクラスが0.3m差で優秀な数値をマーク。標準ボディならさらに小回りが利く5.5mだ。
BMW7シリーズの場合、標準ボディでも5.8mとSクラスのロングボディよりも大きい数値になっている。
荷室容量は、15ℓ差でメルセデス・ベンツSクラス優位。とはいえ、両車ともにゴルフバッグを人数分しっかりと積載できるだけのスペースは確保されている。
ちなみに、7シリーズのプラグインハイブリッドモデルである740eの場合、バッテリーなどを搭載する関係上、荷室容量は420ℓになってしまう。これはSクラスも同様で、S560eロングの荷室容量は395ℓだ。