FEVのソフトウェアは、高機能なオープンプログラムとして一般的な性能評価を実行するだけでなくユーザモデルを取り込んだ試験環境の構築により、自動車関連製品のモデルベース開発を加速、業務の効率化と期間の更なる短縮を実現する。
2019年7月には、明電舎太田事業所の開発実験棟内に「電動車両用デモベンチ」を新たに設置する。明電舎製のダイナモメーター、操作計測盤に、FEVのソフトウェアである『オートメーションやリアルタイム・シミュレーションを実行する“MORPHEE(モルフィー)”』と『複数のシミュレーションツール間の連成シミュレーションを促す“xMOD(エクスモッド)”』を組み込んだ新しい試験システムを実際に見られる。本デモベンチは製品販売の促進だけでなく、顧客への試験サービスを提供するとともに、明電舎のEV事業用の研究開発用設備としても活用していく予定。
今後両社は、次世代技術開発に必要な製品事業の拡大と試験の請負などを行うエンジニアリングサービスの提供を目指し、協業体制を強化していく。
注1:CASEとはConnect(つながる)、Autonomous(自律走行)、Shared(共有)、Electric(電動化)の頭文字で作られた言葉。
注2:経済産業省が2017年度から開発におけるIT活用として推奨している手法で、元々自動車の設計開発を紙ベースの仕様書から行っていたことをシミュレーションで「動くクルマ」に再現し、開発・検証を行うもの。手戻りが少ないため、開発時間の短縮化できるとされている。