この自動車の安全性に関する歴史上で最も重要な発明である3点式シートベルトの誕生から60周年を迎えることを記念して、ボルボは安全に関する知識を集約したデジタル・ライブラリー「プロジェクトE.V.A.」(http://www.volvocars.com/eva)を立ち上げた。これは誰でも容易に利用できる画期的なライブラリーだ。
ボルボ・カーズ・セーフティ・センターのシニア・テクニカル・スペシャリストのロッタ・ヤコブソン博士は「ボルボ車が実際の交通で起こる事象に対して可能な限り安全性を確保するため、私たちは何万件もの実際の事故に関するデータを保有しています。つまり、ボルボ車は、クラッシュ・テストのダミーに代表されるような『平均的な人間』だけではなく、性別、身長、体型、体重に関係なくすべての人々を保護することを目的として開発されていることを意味しています」と語っている。 近年、ボルボの研究データによると、性別や体格の大小ににかかわらず、すべての人々が腰椎または腰部に怪我をするという問題を認識したという。その結果、最初にXC90に、そして現在では新しい中・大型車用プラットフォームであるスケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)を採用する、すべてのボルボ車に自動車メーカーへの要求基準をはるかに超えるエネルギー吸収性能を持った衝撃吸収機構付きシートを導入している。ボルボの安全への取り組みは他社に先んじた画期的なものといえるだろう。