CX-30とほぼ同じサイズの国産クロスオーバーSUVを、サイズの小さい順に紹介しよう。
ホンダ・ヴェゼルは、ベースがフィットだけにサイズはコンパクト。2610mmのホイールベースは、クラス最短だ。ハイブリッドは、ホンダ独自のi-DCDだ。これは7速DCTにモーターを組み合わせたハイブリッド・トランスミッションである。
現在、日本でこの市場を牽引していると言えるのは、トヨタC-HRだ。TNGAベースのクロスオーバーだが、最大のセリングポイントは、やはりスタイリングだろう。現在、このクラス随一の個性的なスタイリングが人気の源泉。パワートレーンは、1.2ℓ直4ダウンサイジング過給エンジン+CVTと1.8ℓ直4エンジン+モーターのTHS2の2種類を用意している。
というわけで、CX-30のボディサイズは、このクラスのど真ん中。全高は、機械式タワーパーキングに入る1550mmを下回るし、全幅も1700台にすることでコンパクトさ(と言っても1800mmまであと5mmだが)をアピールする。
パワートレーンの主力は1.8ℓ直4ディーゼルターボのSKYACTIV-D1.8になるだろう。燃料代という点なら、トヨタ、ホンダのフルハイブリッドに充分対抗できるはずだ。トルキーな走りということならクラストップになるのではないか。トランスミッションは、マツダ内製の6速ATである。
エクリプスクロスのパワートレーンは、1.5ℓ直4ターボ+CVT。取り立てて新しさをアピールするものではない。プラットフォームも新しくない。が、だからといってクルマとしての魅力が不足しているわけではないところが自動車の面白さだ。AWDは、三菱得意のS-AWD。AWDの制御技術には一日の長がある。
もっとも大きいのが、スバルXV。スバルXVは、もちろんインプレッサ・ベースのクロスオーバー。したがって、SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を採用している。主力のパワートレーンは、2.0ℓ水平対向4気筒+CVT(リニアトロニック)だが、e-BOXERとスバルが呼ぶ、マイルドハイブリッドモデルも設定されている。これは、リニアトロニックの後端に12V駆動のモーターを搭載したものだ。ホンダやトヨタのフルハイブリッドのような燃費は望めないが、いわゆる「電気ターボ」としてのメリットは体感できる。