PHOTO&REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu)
自動車用および産業機械用のオイルシールやパッキン、Oリングなどを製造・販売している武蔵オイルシール工業は、新型(JB64W)スズキ・ジムニー用のエンジン・駆動系・シャシーなどの交換用シール類をいち早くラインアップ。 今回のIAAEには発売間近のフロントナックルシールとそのカバー・リテーナー、発売されたばかりのR06A型エンジン用タペットカバーパッキン、さらには従来型(JB23W)ジムニーとも共通の各種交換用シール類も一斉に展示した。
ジムニーに限らず本格オフローダーではリフトアップや大径タイヤの装着、あるいは過走行や経年変化などでシミー現象(操舵機構のブレ・振動)が発生すると、その影響でナックルシールも劣化して、グリースやデフオイルが漏れる原因になりやすいという。 新型ジムニーでは従来型よりもシミー現象への対策が強化されているものの、それでも過酷な走行環境で長期間走行距離を積み重ねるユーザーは少なくないと想定される。そのため同社は、市場からのニーズが発生するよりも前に、交換用フロントナックルシールとそのカバー・リテーナーの製品化に踏み切った。 なお、従来型ジムニー用のフロントナックルシールカバーは左側用と右側用がセット販売となっているが、新型用は左右別々に商品設定のうえ刻印を入れることで、交換作業が容易になるよう配慮している。そして気になる耐久性も「純正品と同等以上を確保している」(同社説明員)とのこと。
そのほか、「市場からのニーズに応える形で製品化することになった」という、近日発売予定のいすゞ製エンジン用インジェクターポンプシールも参考出品した。 対応エンジンは4JJ1/4HK1/6UZ1型など。車種は1999年5月以降生産のいすゞ・エルフ/フォワード/ギガに加え、2007年2月以降生産の日産アトラス、UDコンドル、マツダ・タイタンといったOEM車にも幅広く対応する。