つい先日マイナーチェンジしたばかりの7シリーズには例によって多彩なグレードが用意される。それらを出力、燃費などで比較してみよう。

750Li

 主力グレードとなる750i xDrive/750Li xDrive。フラグシップとなるM760Li xDrive。プラグインハイブリッドの745e/745Le/745Le xDrive。エントリーディーゼルグレードとなる730d/730Ld/730d xDrive/730Ld xDrive。ディーゼルの中間グレードとなる740d xDrive/740Ld xDrive。そしてハイエンドディーゼルグレードの750d xDrive/750Ld xDrive。合計14グレードとなる。

760Li

 こうして並べてみると多すぎ! と思うが、整理してみると意外とスッキリする。ガソリンエンジンは3.0ℓ直6、4.4ℓV8、6.6ℓV12の3機種。ディーゼルエンジンは3.0ℓ直6のみで出力違いを3機種用意している。プラグインハイブリッドは3.0ℓ直6ガソリンのみだ。Lがつくとロングホイールベースで標準の3070mmより140mm長い3210mmとなる。xDriveは4WDを意味する。

745e

 これらでバリエーションを作ることで、ガソリンエンジンは6グレード。ディーゼルエンジンは8グレードとなる。これらは欧州で今年発表されたばかりだから日本への導入グレードは何になるか、まだ確定していない。だが、昨今の電動化偏重の動きを見ているとプラグインハイブリッドの導入は堅そうだ。一方でディーゼルは欧州は相変わらずディーゼルラインナップが豊富で、マスメディアの報道だけを見ていると、欧州市場は明日にも全部EVになりそうだが、現実はまだまだ遠いという印象だ。

各グレードのスペック

750Li

750i


ガソリン4.0ℓV8ツインターボエンジン


最高出力:530ps/5500〜6000rpm


最大トルク:750Nm/1800〜4600rpm


0-100km/h加速:4.0秒


燃料消費量(EU複合):9.5ℓ/100km




760li


ガソリン6.6ℓV12ツインターボエンジン


最高出力585ps/5250〜5750rpm


最大トルク850Nm/1600〜4500rpm


0-100km/h加速:3.8秒


燃料消費量(EU複合):12.5〜12.4ℓ/100km




745e


ガソリン3.0ℓ直6ツインターボエンジン


最高出力286ps/5000〜6000rpm


最大トルク450Nm/1500〜3500rpm


モーター最高出力113ps


モーター最大トルク265Nm


0-100km/h加速:5.2秒


燃料消費量(EU複合):2.2〜2.1ℓ/100km


EV走行可能距離:54〜58km




730d


ディーゼル3.0ℓ直6ツインターボエンジン


最高出力265ps/4000rpm


最大トルク620Nm/2000〜2500rpm


0-100km/h加速:6.1秒


燃料消費量(EU複合):5.5〜5.3ℓ/100km




740d


ディーゼル3.0ℓ直6ツインターボエンジン


最高出力320ps/4400rpm


最大トルク680Nm/1750〜2250rpm


0-100km/h加速:5.3秒


燃料消費量(EU複合):6.0〜5.6ℓ/100km




750d


ディーゼル3.0ℓ直6ツインターボエンジン


最高出力400ps/4400rpm


最大トルク760Nm/2000〜3000rpm


0-100km/h加速:4.6秒


燃料消費量(EU複合):6.0〜5.8ℓ/100km

 なお745eはラグジュアリー・サルーンとしてはじゅうぶんな性能だが、注目はプラグインハイブリッドモデルでEV走行可能距離は先代よりも約30%伸びて最大58kmにもなるという。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 新型BMW7シリーズのラインナップを整理して考える