PHOTO●石川亮平(ISHIKAWA Ryouhei)
プジョーのスポーツ部門を担う「プジョー・スポール」が手掛けたとんでもないハイブリッド・モンスターがジュネーブに姿を現した。
その名を「508プジョー・スポール・エンジニアード・コンセプト」といい、内燃機関+電気モーター+AWDによる新世代のハイパフォーマンスサルーンである。
パワーユニットは3つあり、200psのPureTechガソリンエンジンと110psの電気モーターで前輪を、そして200psの電気モーターで後輪を駆動する。そのパフォーマンスは「驚くほどの加速性能」としかアナウンスされていないが、確かにかれなら驚くほどの加速性能を発揮しそうである。
エクステリアもなかなか興味深く、ただでさえシャープな508のフロントバンパーはさらに研ぎ澄まされた造形になり、フローティング・ブレードを備えたグリルは精悍さを増している。リヤクォーターパネルには小さなフィンが付き、リヤバンパー下部にはディフューザーが装着された。エアロダイナミクスを徹底的に追求しているのは明らかだ。
うれしいのは、プジョー自ら「508 PEUGEOT SPORT ENGINEERD CONCEPTは、今後、市販が予定されているスポーツPHEVを示唆しているもの」と公言していることだ。この「示唆」が何を意味するのか? この508の市販化を推し進めるのか、それとも別のスポーツモデルのイメージを投影させたものなのかは定かではないが、いずれにせよハイブリッドを用いた新世代のハイパフォーマンスモデルの登場が着実に近づいてきているのは間違いない。