2019年3月5日現在、ドイツで販売されている115車種で調べてみた。なお、iシリーズは今回の調査には含めていない。
1シリーズ、縦置き2シリーズ、横置き2シリーズ、3シリーズツーリング(つまり先代)、X1、X2に搭載する直列3気筒ガソリンエンジン・B38。排気量は1499cc。
●16i:80kW
●18i:100kW、103kW
がラインアップ。225xe iPerformanceとi8にも搭載されている。
1シリーズ、縦置き2シリーズ、横置き2シリーズ、新型3シリーズ、3シリーズツーリング(先代)、4シリーズ、5シリーズ、6シリーズGT、X1、X2、X3、X4、Z4が搭載する直列4気筒ガソリンエンジン・B48。排気量は1998cc。ご覧のように多くの車種が採用する基幹エンジンである。
●20i:135kW、141kW、145kW
●25i:165kW、170kW
●30i:185kW、190kW
というラインアップ。530e iPerformanceに搭載されている仕様は135kWを発揮する。また、X2 M35iの仕様は225kWのパフォーマンス、同機中の最高出力版だ。
1シリーズ、縦置き2シリーズ、3シリーズツーリング(先代)、4シリーズ、5シリーズ、6シリーズGT、7シリーズ、X3、X4、X5、X7、Z4が搭載。さすがに大型車用だろうと思いきや、1erや2erというスモールモデルにも積んでいるドイツ勢、恐るべしである。B38のタンデム置きというかB48の2気筒増しというか、いずれにせよ単筒500ccをいくつ並べるかというモジュラー設計の最大排気量版・B58がエンジン型式。
●40i:240kW、250kW、260kW
というラインアップで、一部745e iPerformanceに210kW仕様が採用されている。
同じ直列6気筒ながら、B58とは異なるハイパフォーマンス版が、M2/M4に搭載されているS55型。B58の先代に当たるN55をM社がチューニングしたスペシャルエンジンである。もともとのN55型が神がかった出来のエンジンだっただけに、M2がN55を積んでいた時代でも個人的には大ヒットだったのだが、世界中からMにラブコールが寄せられたのか、M2もS55にスイッチしている。
M2:302kW
M4:317kW
からスタート。ここから増せるというところに、Mの実力がうかがえる。
さすがに搭載車は少なくなり、7シリーズと8シリーズのみ。V型8気筒のN63型を用いる。ラインアップは●50iで、390kWを発揮する。
ここにもM社の手が入るモデルがあり、ご存じM5のS63型がそれ。ツインスクロール×2@バンク内排気という、超絶技巧で設計したとんでもないエンジンである。最高出力は441kW。
760Liのみが搭載するフラッグシップガソリンエンジン。N74型V型12気筒エンジンで、最高出力は430kW。
1シリーズと横置き2シリーズが搭載する1496ccのB37型ディーゼルエンジン。少ない。むしろMINIブランドで重用されているエンジンだといえる。●16d:85kWのみのラインアップ。
しかし逆に言えば、116dだけのために縦置き仕様を仕立てたということである。
1シリーズ、縦置き2シリーズ、横置き2シリーズ、3シリーズ、3シリーズツーリング(先代)、4シリーズ、5シリーズ、6シリーズGT、X1、X2、X3、X4が搭載。スモール〜ミドルモデルが用いる。エンジン型式はB47、1995cc。
●16d:85kW
●18d:110kW
●20d:120kW、140kW
●25d:165kW、170kW
がラインアップ。
BMWディーゼル最大排気量の直6がB57型。2993cc。ミドル〜ラージ/SUVのパワートレインを担う。ハイパフォーマンス版のトリプルターボには驚いた。3シリーズ、3シリーズツーリング(先代)、4シリーズ、5シリーズ、6シリーズGT、7シリーズ、8シリーズ、X3、X4、X5、X6、X7が搭載する。
●30d:190kW、195kW
●35d:230kW
●40d:235kW、240kW
●50d:280kW、294kW
というラインアップ。X3 MとX4 Mというスペシャルモデルには、375kW仕様が採用されている。