しかし、巷にあふれるオフロード走行を前提としないSUVモデルとは異なり、いずれも本格的オフロードモデルとして開発され、世界で愛用されてきた歴史を持つ点では、唯一無二のライバルと言える。そこで、今回はこの2モデルのサイズを比較し、違いを明らかにしていく。
いずれもホイールベースを長く確保し、高い全高を備えるという点では共通しており、道なき道を進むためのフォルムであることは間違いない。
その中で、Gクラスの方がやや全長が短く、全高が高く設計されている。乗車にはステップが必須となる高さなのは両者共通だが、ラングラーの方がやや乗り降りは楽かもしれない。
どちらも正面から見ると、真四角に近いフォルム。全幅はいずれも1900mm前後とワイドだが、着座位置が高い上に車幅感覚がつかみやすい角ばったフォルムであるため、意外と運転はしやすいはず。
また、ワイドなタイヤを履くために車体の外へ張り出したホイールハウスが備えられ、本格オフローダーであることを感じさせる。
全長が短いGクラスが6.3m、長いラングラーが6.2mということで、取り回し性能に大きな違いはない。いずれのモデルもオフロード走行を前提としているため、街中での取り回しには苦労するかもしれない。
数値上は、後席使用状態でも格納状態でもGクラスの方がラゲッジ容量は上回るが、両者ともに広大なラゲッジスペースを有することに変わりはない。また、ラングラーは天井などのパーツが取り外せるため、フレキシブルな使い方ができるのも魅力だ。