2018年12月21日に発表された今回の新型も価格は同社製品中最廉価なのである。
REPORT⚫️近田 茂(CHIKATA Shigeru)
PHOTO⚫️山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
スズキ・レッツ・・・・・・163,080円
正直言ってゼロハンスクーターの試乗は久しぶりの事だったが、改めてその気軽な乗り味がとても楽しく思えたのが実に印象的だった。車重は装備重量で70kg、このクラストップレベルの軽量ぶりだ。全高は1000mmを切り、全長やホイールベースも小さめ。大きな差ではないもののライバル達と比較するとシート高も唯一700mm を切り、全体的な車体サイズはミニマムレベルにある。
ハンドルを握りセンタースタンドを下ろした時、クルリと反対側に向ける等車体を取り回す時の手応えは本当に軽い。スタンドを立てる時も車体を持ち上げる程の意識する事はなく簡単に掛けられる。シート脇の左側には丁寧に右手を添えられるグリップが設けられているがそれも必要ない程に扱いは軽々だ。2輪車に初めて乗る人でも、腕力に乏しい小柄な女性でも不安なく乗り始めることができる事は請け合いである。
もっぱら気楽な足代わりと割り切るのなら軽い乗り味とコンパクトな車体サイズは大きな魅力となる。家の軒下や駐輪場からの出し入れも楽だし、さほど大きなスペースも必要としない。つまり普段使いする上でのストレスが少ないのである。
今回実用燃費率の計測は叶わなかったが定地燃費は66km/L。モード燃費率で53.4km/L。燃費率は使い方で大きく左右されるものだが大雑把に実用でも1Lで40~50Kmは走りそう。ちなみに燃料タンク容量は4.8Lあるので、一度満タンにすると200km近くかそれ以上走れてしまう。隣町程度への買い物利用ならおそらく1カ月以上は賄えてしまうだろう。
自転車感覚の気軽な乗り味が楽しい!
◼️ディテール解説◼️
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⚫️足つき性チェック(ライダー身長170cm)
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◼️主要諸元◼️
型式 2BH-CA4AA
全長 / 全幅 / 全高 1,660mm / 615mm / 995mm
軸間距離 / 最低地上高 1,150mm / 105mm
シート高 695mm
装備重量 ※1 70kg
燃料消費率 ※2 国土交通省届出値:定地燃費値 ※3 66.0km/L(30km/h)1名乗車時
WMTCモード値 ※4 53.4km/L(クラス1)1名乗車時
最小回転半径 1.8m
エンジン型式 / 弁方式 A409・強制空冷・4サイクル・単気筒 / SOHC・2バルブ
総排気量 49cm3
最高出力 ※5 2.7kW〔3.7PS〕/ 8,500rpm
最大トルク ※5 3.4N・m〔0.35kgf・m〕/ 7,000rpm
燃料供給装置 フューエルインジェクションシステム
始動方式 キック・セルフ併用式
潤滑油容量 0.8L
燃料タンク容量 4.8L
クラッチ形式 乾式自動遠心シュータイプ
変速機形式 Vベルト無段変速
フレーム形式 アンダーボーン
ブレーキ形式(前 / 後) 機械式リーディングトレーリング
タイヤサイズ(前 / 後) 80/90-10 35J
乗車定員 1名
排出ガス基準 平成28年国内排出ガス基準に対応