ウエット路面での走行では、幅広のタイヤや高出力は時としてビギナーをひやっとさせるかもしれない。そこでポルシェが今回992型911に与えた新機能とは……。

 新型911、いわゆるタイプ992はカレラS/4Sに搭載される3.0ℓ水平対向6気筒DOHCツインターボの最高出力が450psに達し、もはやスーパースポーツという称号が与えられてもいいレベルに達している。だが性能の向上とともにタイヤがグリップを失う可能性も高まる。そこでポルシェが今回992型911に与えた新機能がウエットモードである。


 


 これはウエット路面でPSM(スタビリティ・マネージメント)やPTM(トラクション・マネージメント)を通常よりも早めに介入させ、不測の事態に陥らないように転ばぬ先の杖として機能する。他にも90km/h以上でリアスポイラーがパフォーマンスモードまで起き上がり、アクセルの“つき”が抑えられて、8速ATの制御もそれに従い、高めのギアを選択するようになるという。作動中はタコメーターの右にワーニングランプが点灯する。

新型ポルシェ911ウエットモードの作動シーン

 フロントインナーフェンダーにマイクを設置して、水の巻き上げ音を関知すると作動する。ワイパーの雨滴検知と違うのは、雨が降っていなくても、路面の変化を検知できることで、たとえばにわか雨の後のウエット路面にも反応できるのだ。


 


 もちろん任意で作動させることもでき、センターコンソールのスイッチかオプションのスポーツクロノパッケージを装備することでステアリングにウエットモードスイッチが用意されるという。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 ウエット路面も怖くない? 新型ポルシェ911に装備されたウエットモードってなんだ?