TEXT●今 総一郎(KON Soichiro)
遡ること15年ほど前。
高校生だったボクは、放課後はグラウンドで白球を追いかける……
な~んてことはなく
愉快な仲間たちと繁華街のスタバで日が暮れるまで駄弁ったり、ゲーセンで音ゲーやシューティングゲームで盛り上がったり、家に帰れば夕食があるのに唐突にラーメンを食べたりと、自堕落で平穏な日々を過ごしていた。
もちろん、カラオケも遊び場のひとつだった。専用端末で選曲するのだが、面白いのがこの端末の『履歴』を見ると自分たちの前がどんな人だったかを大まかに推測できる点だ。
これと同じことが、ボクらが取材や撮影で使うクルマ(いわゆる広報車)にもあてはまる。それがカーナビの「ヘディングアップ」と「ノースアップ」だ。
進行方向がひと目で分かる、ヘディングアップ
横長の画面を活用できる、ノースアップ
その時代の暮らしぶりが分かるインテリア
最後に余談だが、ナビ以外にも直前まで乗っていたドライバーを推測できるものがある。それが『ラジオ』だ。「ノースアップ」を「ヘディングアップ」に戻した後、オーディオのスイッチを入れると聴こえてくるのは大抵『AMラジオ』だ。