PHOTO:星野耕作、井上誠
REPORT:モルツ
35年ぶりにバイクにカムバックしたというオーナーは、前後フェンダーをスポイルし、ウイルズウィン製のソロシートや小型テールライトでコンパクトにまとめた。これにキタコ製のミニキャブトンマフラーを組み合わせて欧州とアジアンテイストをミックス。
フロント周りもキタコ製のバーハン&ベーツライト、これにバーエンドミラーを組み合わせてカジュアルにアレンジ。ボディの淡いミントグリーンも相まってどことなく懐かしさを感じさせる。機関部やタイヤサイズは日常使いを考えて変更はしていないが、今後はより使い勝手を高めるためミッションの4速化も視野に入れているそうだ。
古き良き“行灯カブ”をベースに、C100タイプのライトカバー&レッグシールドに変更し、フィッシュテールマフラー、スワローハンドル、フロントフェンダーの“風切り板”などでレトロに味付け。これは『古いアメ車』をイメージしたという。カブカスタムで知られるガンズガレージによって彩られたブラウンパープルのボディやホイールカバーもクラシカルさに拍車をかけている。
オーナーは通勤でかなりの距離を走る(時には100㎞以上!?)ことから、12V化し、キタコ製キットで75㏄にボアアップ。さらにハイカムや強化クラッチ、ビッグキャブも投入してロングランも快適にこなせるマシンに仕上げている。
カブ専門店、アトリカ521のカスタムコンプリート「EUREKA」 にオーナー独自のセンスを採り入れてシックな色合いにアレンジ。つや消しブラック×アイボリーのボディとライトブラウンのシートで絶妙なカラーバランスを実現している。電装系は4.5インチベーツライト、ルーカステール、砲弾型ウインカーとヨーロピアンを意識しつつ、 エンジンをバフ掛けして鈍い輝きを持たせるなど、シルバーを上手に使っているのもグッド!
前後足周りはフロントフォークやフレームを広げてワイドリムをセット。小振りなリトルカブ用レッグシールドを移植し、モナカ菅やベトナムキャリアといった王道アイテムでカブらしさをしっかり残している。
地面すれすれの超ロー&ロングマシンで現れたオーナーは10代のヤング。「中途ハンパはダサいから!」と、 イジっていく内にだんだん低く長くなっていったという。フロントは当然ノーサス、リヤ周りは15cmロンスイ化し、これにキャンディピンクに塗装したリトルカブの14インチホイールを装着してこのスタイルを実現。若いからこそ許されるカスタムである(笑)。
これだけに留まらず、ダイスノブのジョッキーシフトやナックルキックペダル、スポンジのみのフラットシートなど、ハードなアイテムを投入して個性を演出。その反面、エンジンは近代的なFI仕様で燃費や堅実さを追求しているギャップがおもしろい!
「街乗りに便利です!」
親子で来場したみさきさん。麗しい娘さんのお願いならお父さんも腕が鳴るってもんですね。カブ乗り女子が増えることを切に願います!
『渋谷に乗っていけるバイクが欲しい』という愛娘のお願いにお父さんが一念発起! 外装を取り外し、 エアブラシでピンクカラーに自家塗装。サイドポーチ用のステーなども自らの手で作り上げた。
さらに、タイカブ系のキャストホイールやウイルズウィン製のロッドダウンショートマフラーに変更してストリート風にアレンジ! エンジンは4速化と排気量アップが一遍に叶う海外製の125ccを搭載する。
中々に手が掛けられてオシャレに仕上げられているが、ベース車が角目のスーパーカスタムというのがなんともシブい! 180km (カタログ値)という驚異の燃費で、何十回でも無給油で渋谷まで繰り出すことができちゃうのだ!
アメリカン系のパーツをふんだんに採り入れて独自のエッセンスを注入。フロント足周りはベンリィ用に変更してテレスコ化し、アタックバーを装着。リヤは305mmショックで程よくローダウンしている。
注目なのはシートからテールにかけてのリヤ周り。スプリング付きの ソロシートやコーンカスタムサイクルスのキャリア、FRP材のスムージングリヤフェンダーなどでシャープなスタイルを獲得している。
また、パワーユニットには、シフトアップ製88ccキットやデイトナ製ハイカム、強化バルブスプリング、CF ポッシュ製CDIなどを、ブレーキにはレーシングパッドを奢り、ポテンシャルアップにも余念がない!
50-250ccオールカタログ2019
世界16か国の日本で買えるバイクを網羅
完全保存版 収録数280台OVER
カブからスーパースポーツまで勢ぞろい
見たことのない海外モデルも登場
SUPER CUB
旧カブからC125までカスタムマシンが大集合
MONKEY 125
待望の第二弾が登場! ヨシムラのアップタイプをTEST
OLD SCHOOL
ストロボから―のGT80発見! カワサキのレプリカマニア直撃
伝説のアニメーター 大塚康生がバイク愛を語る!