・メーカー希望小売価格:1,098,000円(消費税8%込)
・カラー:ルビードブラック、ロベンテレッド(新色)、グラナイトグレー(新色)
・発売日:2019年2月8日
・出荷開始 : 2019年3月下旬より順次
V7はモト・グッツィのラインアップの中でも最も基幹となるモデルである。1967年にイタリアで最初に発売されて以来、V7はラインアップの中核となり、イタリアンモーターサイクルの代表格へと成長。傑出した性能とデザインで、幅広いユーザー層から高い人気を集めている。モト・グッツィはそれから50年の節目となる昨年2017年に第三世代となるV7IIIを導入した。
V7は2009年以来、モト・グッツィの最量販であり、モト・グッツィへのエントリーモデルの役割を担い、男女を問わず若い世代にも所有することを誇りに思わせる、マンデッロ・デル・ラリオで生産される、モーターサイクルを象徴する1台だ。初代V7に対してV7IIがそうであったように、V7IIIの改良にはローマ数字がひとつ増えることに相応しい価値を十分に考慮している。それは、高い人気でロングセラーを続けたモト・グッツィのル・マンやカリフォルニアを常に意識しているものといえる。V7IIIは、ベストセラーを続ける可能性と能力があり、時代を超えて愛されるために欠かすことのできない2つの価値、変わることのないキャラクターと真正性を維持している。
新しいエンジンを採用しているV7IIIシリーズは、最高出力が10%向上したが、単なるパフォーマンスの向上はV7の改良の目的ではなかった。
マンデッロから送り出される第三世代の「750」は、カテゴリーの中でもサイズと重量が抑えられて乗りやすい、モト・グッツィのエントリーモデルである。それと同時に、他に類を見ない縦置きVツインエンジンが、モト・グッツィ特有のキャラクターを引き立てる。
スチール製フレームは、フロント部分が完全に改良・強化され、コーナーにおけるダイナミックな走りやより良いハンドリングと安定性を発揮する新しいステアリングジオメトリーを実現。現代のライダーのライディングニーズを十分に満たしてくれる。最高出力は52HP/6,200rpmまで引き上げられ、最大トルクは60Nm/4,900rpmを発揮。モト・グッツィのエンジンらしいキャラクターと俊敏なレスポンスに扱いやすさを融合させた、極めてフラットなトルクカーブを持っている。
また、このV7IIIにはABSシステムと、無効にもできる新しい調整式MGCT(モト・グッツィ・トラクション・コントロール)システムを装備している。前者は急ブレーキング時にホイールロックを防ぐ2チャンネルのContinental製システムで、後者は加速時にリアホイールのスピンを防ぐシステムを持つ。
新しいMGCTシステムは、感度レベルを2段階に調整可能だ。ひとつは、濡れているあるいは滑りやすいアスファルトのようなグリップの低い状況で、控えめかつ理想的に作動するように、もうひとつはドライ路面で安全にスリリングな走りを楽しめるように設定されている。
このMGCTシステムのもうひとつの特徴は、トラクションコントロールシステムが常に正確に作動するように、タイヤの摩耗や純正とは異なるプロファイルのタイヤの使用時に、リアタイヤの外周長の変化を補正する機能である。
エンジン:4ストローク空冷90°V型2気筒OHV2バルブ
総排気量:744cc
ボア×ストローク:80mm×74mm
最大出力:38 kW(52HP)/6,200rpm
最大トルク:60Nm/4,900rpm
燃料供給方式:マレリ製電子制御燃料噴射システム
始動方式:セルフ式
トランスミッション:6 速リターン
クラッチ:乾式単板
フレーム:高張力鋼管モジュラーダブルクレードル
フロント サスペンション:Φ40 mm 油圧式テレスコピックフォーク130mmトラベル
リア サスペンション:
油圧式ツインショックアブソーバー
スプリングプリロードアジャスタブル93mmトラベル
フロントブレーキ:320mmステンレスシングルディスク ブレンボ製異径対向 4 ピストンキャリパー
リアブレーキ:260mmステンレスディスク フローティング2ピストンキャリパー
フロントホイール:2.5x18アルミダイキャスト
リアホイール:3.5x17アルミダイキャスト
フロントタイヤ:100/90-18"
リアタイヤ:130/80-17"
全長/全幅/全高:2,185mm/800mm/1,100mm
シート高:770mm
ホイールベース:1,463mm
燃料タンク容量:21L
車両重量:209kg
セーフティシステム:MGCT トラクションコントロール、ABS
製造国:イタリア