何をやっているかというと、眼下を通過するクルマのナンバープレートを撮影し、そのデータを中央装置に電送、すぐさま盗難車や犯罪捜査上に浮かんでいるクルマのナンバーリストと照合され、ナンバーが一致すると、その付近の警察署や交番、巡回中のパトカーなどに通報するという仕組みになっている。主に犯罪捜査に使われているのだ。
よくネットなどで、「スピード違反車も撮影しているの?」という疑問が取りざたされているが、
心配はご無用。もちろん、オービスとして使おうと思えば使えないことはないが、「Nシステム」を管理、管轄しているのはいわゆる「公安警察」。「交通警察」が管轄するオービスとは、きっちり、棲み分けが出来ているそうだ。
急ブレーキに夜路面のスリップ痕がある場所も! 前走車の挙動にも要注意。車間距離維持が一番大切!!
国道や高速道路で見かける、「〇〇まで〇分」や「〇km/h先渋滞中」等の電光掲示板。数カ所で走行車のナンバーを読み取り、所要時間を計測して、その電光板に反映させるのが、旅行時間計測システム、通称「Tシステム」だ。明らかにオービスとは形状が違うが、Nシステム同様、通過する全車をストロボを光らせて撮影しているので、「もしかしてオービス?」と思うのも無理はない。ちなみに、収集したデータをこれもNシステム同様、犯罪捜査に使うこともあるが、基本的には、必要としている情報を提供してくれるドライバーの味方なので、安心して通過OKだ。
なんだかものものしさが目を引き、一体何を調べてるんだろうと思う、この交通管理システム、実は、トラックなどの過積載を取り締まっている、過積載監視システムなのだ。
基本的には通過するクルマを前車撮影し、同時に、車重、高さ、幅、全長を計測。最大積載量を超えたクルマだけでなく、各寸法が基準を超えているクルマも取り締まることが出来る。アーチの下を通過するだけで、各寸法が、車両運送法に合致しない違法改造車も、後日呼び出しにより検挙されるかもしれない。言ってみれば一種のオービスと言っていいかも。
この過積載監視システム、全国の数十ヵ所に設置されている。過積載トラックや基準を超えるオバフェン車や、竹槍、出っ歯のクルマに乗ってる人は要注意!
京都には後日呼び出しにより検挙する、「信号無視オービス」が14年も前から存在しているのだ!
高速道路や自動車専用道路などの料金所だけではなく、インターの入り口や路線の途中でもみかけるのが、車載器へのETCカード挿入の有無や車種、経路などをチェックしている、このETCアンテナ。よく見ればカメラがついていないので、オービスではにことがわかるが、これもやはり、突然、目の前に現れたりすると、思わずブレーキを踏んでしまいがち。写真のように同じアーチにオービスの事前予告板を掲げられたりしたら、これはもう、オービスだと思ってしまうだろう。
ま、カメラがないのでストロボが光ることもはない、という意味では、NやTに比べれば、まだマシか。さらに、ETC利用車であれば、通過と同時に車載器が「ポン!」と鳴るから、オービスではないことを確認できるはずだ。
※オービスと他の交通管理システムの決定的な違いは、事前に「自動速度取締機設置路線」といった警告板が2~数枚出ているか否かだ。というわけで、どこにも見当たらなければ、オービスじゃないと思ってOK!
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