これが意味するのは、明確だ。
スバルの水平対向6気筒エンジンの終焉
である。
EZ36型3.6ℓ水平対向6気筒からFA24型2.4ℓ水平対向4気筒ターボエンジンへダウンサイジングを図ることによって、ついにスバルから水平対向6気筒エンジンが消えることになる。
すでに日本ではカタログから落ちていた(先代五代目のレガシィアウトに3.6というグレードがあった)。北米ではトライベッカに搭載していたが、アセントになってFA24へ移行した。最後までEZ36型水平対向6気筒エンジンを搭載していたレガシィ/アウトバックがモデルチェンジすることで、スバルの水平対向6気筒エンジンの歴史が終わるわけだ。
これで、量産車向けに水平対向6気筒エンジンを生産するのは、ポルシェだけになる。
スバルの新エンジン:FA24型登場 大型SUV・アセントに搭載!
エンジン形式:水平対向6気筒DOHC
エンジン型式:EZ36
排気量:3629cc
ボア×ストローク:92.0×91.0mm
圧縮比:10.5
最高出力:260ps(191kW)/6000rpm
最大トルク:335Nm/4000rpm
給気方式:NA
カム配置:DOHC
吸気弁/排気弁:2/2
バルブ駆動方式:直接駆動
燃料供給:PFI(ポート噴射)
可変バルブタイミング機構:In/Ex
スバル最後の水平対向6気筒となるEZ36は、3.0ℓのEZ30の排気量アップしたエンジン。EZ30は、スバル初のチェーン式カムシャフト駆動を採用するなど、全面的に刷新されたエンジンだった。
ダイレクトバルブ駆動ながら、可変バルブタイミングを実現する機構が追加されるなどの変更を経て、2007年に排気量をアップしてEZ36になった。吸排気ダブルAVS(可変バルブタイミング機構)を装備したことで可変リフトは廃された。斜め割りコンロッドの採用など、見所の多いエンジンだった。