2017年度のレポートで、日本は最多受賞国となったが、第8回となった今年度も39社でトップを座を維持している。
同社によると、世界のイノベーションを中心地はアジアへシフトしているという。アジアからは48社が受賞。米国からは33社、欧州からは19社が選出されている。
全体の傾向は
○イノベーションの性質が変化し、市場における幅広い可能性を持ち、将来的な開発に利用される可能性が高い、高品質の発明が注目されている。複数の特許を獲得した発明や、後発の発明において頻繁に引用される発明が該当する。
○中国本土が経済をものづくりから知識基盤へと転換しており、Top 100グローバル・イノベーターに選出された中国系企業の数も増加している。
○人工知能(AI)と5Gモバイル通信の2分野が急成長している。今回のTop 100グローバル・イノベーターに選出された31社が、ポートフォリオの重要部分としてAI関連の発明を保有している。また5Gに関するTop 100のハイテク分野からのイノベーションは、特許ファミリー数が2018年には900以上に上昇した。
ここでは、100社のうちで、自動車関連企業、および日本企業の名前をあげる。
○アイシン精機
○AGC
○ブリヂストン
◎キヤノン
○ダイキン工業
○富士フイルム
◎富士通
○古河電気工業
◎日立製作所
◎本田技研工業
○日本航空電子工業
○JFEスチール
○ジェイテクト
○川崎重工業
○神戸製鋼所
○小松製作所
○京セラ
○三菱ケミカル
○三菱電機
○三菱重工
○三井化学
◎日本電気
○日亜化学工業
○新日鐵住金
○日産自動車
◎日東電工
◎日本電信電話
◎オリンパス
○オムロン
◎パナソニック
○ルネサスエレクトロニクス
◎セイコーエプソン
◎信越化学工業
◎ソニー
○TDK
○東レ
◎東芝
◎トヨタ自動車
○安川電機
・3M(アメリカ)
・BASF(ドイツ)
・BYD(中国)
・Cisco(アメリカ)
・ドルビー研究所(アメリカ)
・デュポン(アメリカ)
・エクソンモービル(スウェーデン)
・フラウンホーファー研究所(ドイツ)
・ゼネラル・エレクトリック(アメリカ)
・ハネウェルインターナショナル(アメリカ)
・インテル(アメリカ)
・ジョンソンコントロールズ(アメリカ)
・LGエレクトロニクス(韓国)
・フィリップス(オランダ)
・クアンタム(アメリカ)
・レイセオン(アメリカ)
・サンゴバン(フランス)
・サムソンエレクトロニクス(韓国)
こうしてみると、トヨタ、ホンダ、日産という日本の自動車メーカーが選出されているのに対して、欧米の自動車メーカーで選ばれているメーカーがない(中国のBYDが入っている)。