その取りかかりとして、もっともやりやすく、はっきりと違いが出るのがホイールである。だが、スープラはBMWとの共同開発、これは嫌な予感が……。案の定、情報筋によればホイールは最近BMWで採用されているPCD112。日本製FRスポーツで採用されることの多い114.3ではないのだ。ちなみにPCDとはピッチ・サークル・ダイアメーターのことで詳しくはググってほしい。
まあ、17年ぶりのブランニューと言っていいスポーツカーに、中古ホイールを履かせるのもなんだし、新規にホイールを購入したいところだが日本製スポーツカーを乗り継いできた好事家の中には、これまでの資産を有効活用できないと悲しむ人もいるだろう。とはいえ、BMW以外にも112を採用している欧州ブランドは少なくない。だから欧州車スポーツカーを乗り継いだら、もしかするとホイールの使い回しなんてことも可能かもしれないのだ。
ちなみに86はPCD100の5穴だが、これはベースシャシーとなった、これはスバルのNA系車両と同じサイズ。PCDに限らず、サスペンションの形状や、ブッシュの刻印なんかを見ると、なんとなくどちらのシャシーがベースになったか透けて見えるというものだ……。
それはさておき、112という日本では見慣れない数字を見て、海外の自動車メーカーがどのようなPCDを採用しているか、ざっくりと調べてみた。