「ALL NEW JIMNY WORLD」ブース内に出品されていた車両は同社のタイプSバンパーや9mmオーバーフェンダーなどが組み込まれた、エヌズ・ステージ扱いの新車コンプリートモデルだ。
インパクト抜群のピックアップ仕様ジムニーシエラ。単純にボディ後半部を荷台化させただけでなく、シート背面部分には滑らかなラインで構成された延長スペースを備えることで居住性にも配慮。テールランプも純正を生かすなど、ワンオフのカスタムカーではなく、あくまで現実性という点が重視されている。足回りはエヌズ・ステージの3インチアップコイル+サブフレームを介した4インチのボディリフトで7インチアップ。
荷室にはサーフボードでも釣り竿でもテントでも、鹿でも熊でもマグロでも、乗せるものをイメージさせる、まさにエヌズ・ステージらしいクルマづくりだ。
「SURVIVE」のネーミングからも分かるように、過酷なクロスカントリーシーンを想定し、ダメージからキャビンを守るアウターロールケージや縞鋼板のプロテクターなどでボディ周りを補強。さらにウインチやハイリフトジャッキ、悪路からの脱出用ラダーも搭載。ショーモデルという位置付けだが、ヘッドライトのストーンガードや2本パイプのバンパーなど、愛車のカスタマイズにも活用できそうなヒントがぎっしり詰まっている。スズキ本体が作ったとは思えない、無骨な1台だ。
かつて輸出専用モデルとして存在したJA51ベースのピックアップモデル、SJ413Wを彷彿とさせる、ジムニーシエラベースのピックアップだ。キャビン部分はエクステンドキャブ仕様となっており、シート背後にも実用的な物置きスペースを確保。荷台部分もリアオーバーハングが延長されたことで余裕の積載能力が与えられている。その他、荷かけフックやあおり部分の作り込みも秀逸。ぜひ、このままの形での市販を期待したい!
モータースポーツ用パーツのトップメーカーとして知られるクスコだが、ジムニー向けのアイテムも続々と開発&リリース中だ。こちらのデモカーにはクスコの1インチアップサスペンションを装着。さらにストラットタワーバーに加えシートレール、リアピラー周りを補強するパワーブレースも採用。その他、アルミ製インタークーラー導風板やステンレス製アクセルペダルといった製品も投入されている。