• ホイールベースは、2シーターに割り切ることで86よりも100mm短い2,470mmを実現しています。
• それにより、ホイールベースとトレッドの比は1.55という、他の量産スポーツカーと比較してもトップレベルの小さい数値を達成しており、優れた回頭性に寄与しています。
前後重量配分50:50と言う話は良く出てくるが、ホイールベースとトレッドの比というのは、あまり聞かない。
確かにスープラは
全長×全幅×全高:4380×1865×1295mm
ホイールベース:2470mm
トレッド:F1594/1589mm
で、2470÷1594(フロントトレッド)=1.5495
となり、リリース通りに1.55となる。
つまり、ホイールベースに対して、タイヤがより踏ん張っているプロポーションだと言うことだ。これがスポーツカーの黄金比というなら、他のスポーツカーと比べてみないわけにはいかない。
まずは、スポーツカーの標準器としてポルシェ911に登場してもらおう。モデル992に進化したばかりのポルシェ911は
全長×全幅×全高:4519×1852×1300mm
ホイールベース:2450mm
トレッド:F1589/1557mm
1.54
となる。
おそらく、新型スープラの北米でのライバルになるであろうメルセデス・ベンツSLCは
全長×全幅×全高:4133×1810×1301mm
ホイールベース:2430mm
トレッド:F1559/1565mm
1.56
だ。たしかに、1.55付近に数値が集中している。
では、仮想ライバルのポルシェ917ケイマンはどうだ?
全長×全幅×全高:4379×1801×1286mm
ホイールベース:2475mm
トレッド:F1515/R1532mm
1.63
と、スープラより数値が大きい(つまり、ホイールベースに対してトレッドが狭い(ちょっと弱々しいスタンスに見える?)。
1.5台の数値を探していくと
全長×全幅×全高:4568×1952×1213mm
ホイールベース:2650mm
トレッド:F1679/R1647mm
1.58
V8エンジンをミッドシップするフェラーリ488GTBが1.58だ。
同じミッドシップでもエンジン横置きミッドシップのアルファロメオ4Cの場合は……。
全長×全幅×全高:3990×1870×1185mm
ホイールベース:2380mm
トレッド:F1640/R1595mm
1.45
となる。確かに特異なプロポーションに見える。
では国産スポーツカー勢を見てみよう。
まずはトヨタ86
全長×全幅×全高:4240×1775×1320mm
ホイールベース:2570mm
トレッド:F1520/R1540mm
1.69
全長×全幅×全高:4260×1845×1315mm
ホイールベース:2550mm
トレッド:F1550mm/1595mm
1.65
この2台は数値が近い。
全長×全幅×全高:4710×1895×1370mm
ホイールベース:2780mm
トレッド:F1590mm/1600mm
1.75
となり、GT-Rの数値が思いの外、大きいことがわかる。
スポーツカーでないとどんな数値になるのか?
では、スポーツカーではないCセグの標準器、VWゴルフはどうだろう?
全長×全幅×全高:4265×1800×1480mm
ホイールベース:2635mm
トレッド:F1535mm/1510mm
1.72
全長×全幅×全高:4910×1800×1455mm
ホイールベース:2920mm
トレッド:F1560mm/1560mm
1.87
ということで、スポーツカーでないクルマの、このインデックスは、確かに1.7を超えていたのだった。