今回の受賞では、フロントガラスのカメラ画像から前方の状況を自動的に判断し、ランプユニット内の複数のLEDを制御して対向車への防眩と運転者の視界確保を両立させたことと、LEDの点灯/消灯をスムーズにすることで運転者の目の負担を軽減したこと、従来は高級車のみ採用される装備を普及価格帯まで広げた点が高く評価された。
■第53回機械振興賞「経済産業大臣賞」の受賞について
受賞対象: 夜間視界向上ヘッドランプ制御システムの開発
開発担当者:
朝日 雅博(あさひ まさひろ) マツダ株式会社 装備開発部
中矢 喜昭(なかや よしあき) マツダ株式会社 装備開発部
内海 将司(うつみ まさし) マツダ株式会社 電子性能開発部
西田 武彦(にしだ たけひこ) マツダ株式会社 電子性能開発部
マツダでは、今回受賞した「ALH」もしくは「ハイ・ビーム・コントロールシステム(HBC)」の他にも、先進安全技術として、自動ブレーキ「アドバンストSCBS」、衝突回避支援・被害軽減技術である「AT誤発進抑制制御[前進時]&[後退時]」「車線逸脱警報システム(LDWS)」を標準装備したことにより、経済産業省や国土交通省などが普及啓発を推進する「安全運転サポート車(セーフティ・サポートカー)」の「セーフティ・サポートカーS・ワイド(略称:サポカーS・ワイド)」に、マツダが国内で販売するすべての乗用車*が該当している。
* 「デミオ」「アクセラ」「アテンザ」「CX-3」「CX-5」「CX-8」「ロードスター」「ロードスター RF」(2018年10月25日現在)