ブースにはもう1台、今シーズンのフォーミュラD、D1ライツ、ドリフトキングダムへの参戦を予定している1000ps仕様のR31スカイラインも並んだ。
北9ホールのR31ハウスブース。来場者の目をクギヅケにするのは、想像を絶する16インチ(約40cm)ものリフトアップを実現した新型ジムニーシエラだ。
オートサロン会場で目にするそれは、R31ハウスのファクトリーで見た時とは印象が異なり、ひとことで言えば、まるで“高い壁”のよう。ボディはたしかにジムニーシエラなんだけど、明らかにスケール感がおかしい直径1mオーバーのタイヤによって、それが実車なのかオモチャなのか、思わず混乱してしまいそうになる。
転がし用にハイエースのホイール&タイヤを装着して搬入し、現場で1本200kgに達する専用タイヤに履き替えたそのスタイルはコミカルであるし、それ以上に存在感がハンパない。こんなクレイジーなジムニーシエラが日本のいちショップ、それもジムニー専門店ではないところから誕生してしまったことが痛快すぎる。
そもそもオリジナル電動RC発売に向けたプロモーション用車両としてつくられたけど、その役割は十分すぎるほどに果たしてると言っていい。
ブースに並ぶもう1台は、R31ハウスの“本業”と言えるR31スカイラインのドリフトマシン。ドリフトラジコンの世界で2度の世界チャンピオンに輝いた蕎麦切広大(そばぎりこうだい)をドライバーに据え、今シーズンのフォーミュラD、D1ライツ、ドリフトキングダムへの参戦を予定している。
「ウチのR31ドリフトマシンとしては3号機。RB30改3.4ℓ仕様にGCGのタービンを組み合わせて1000psを狙います」と柴田てんちょ。ミッションはGフォースの4速MT、リヤサスペンションはセミトレーリング式を踏襲しながらアームをつくり直し、ストローク時の対地キャンバー変化を最小限に抑えるようリメイクされている。