「737 MAX 9」向けタイヤは、技術的に難しいとされている耐久性と軽量化を両立させたラジアル構造「RRR(トリプルアール:Revolutionarily Reinforced Radial)※1」を採用するとともに、ブリヂストンの基幹技術「ナノプロ・テック※2」を適用した新トレッドコンパウンドを搭載することで耐摩耗性の向上を図っている。
航空機用タイヤは、過酷な条件下で使用されるため、タイヤメーカーの総合的かつ高度な技術力が求められる。新品タイヤだけでなく、リトレッドタイヤ※3も使用されており、航空機を構成する多くの部品の内、最も交換頻度が高い部品のひとつ。
ブリヂストングループの航空機用タイヤソリューション事業は、新品タイヤ・リトレッドタイヤといった商品やサービスを組み合わせることにより、顧客の課題解決や目標達成に貢献することを目指している。今後も、同社の強みを活かし、航空機メーカーや航空会社と共に、「安全安心な航空運航を支える」新たな価値の創造を目指す。
※1 「RRR」には以下の特徴とメリットがある。
・低燃費・経済性の向上:高弾性・高強力繊維を用いたベルト構造を採用することで、タイヤの軽量化と耐摩耗性の向上を実現し、 低燃費と環境負荷低減、タイヤ交換までの着陸回数増加による経済性の向上に貢献。
・高い安全性:耐久性能に優れたベルト構造の採用により、従来構造に比べより一層高い安全性を確保している。
※2 「NanoPro-Tech(ナノプロ・テック)」は、分子構造設計等を通じて材料の微細構造を制御し、必要特性を 引き出す技術の総称で、ブリヂストンの基幹技術の一つ。
※3 リトレッドタイヤとは、使用済みのタイヤのトレッド部分を取り除き、新たなゴムを加硫・圧着して再使用できるようにしたタイヤのこと。新品タイヤに比べて、環境面で下記の優位性がある。
・天然ゴムなど原材料の使用量が減少し、省資源となる
・タイヤ生産におけるCO2排出量削減が可能となる
・タイヤの寿命が延びるため、廃タイヤの削減にも寄与する