中国・東莞で開催された「ALL in TUNING 2018」の会場前の広場は、広東エリアから集まった一般ユーザーの巨大オフ会会場となっていた。その一角に、ホンダ・シビックやマツダ3などの痛車を披露しているひときわ親近感(?)を覚える集団がいたのでついつい話を伺ってしまった。

どのクルマもとてもきれいにラッピングされており、施工レベルの高さを見せつけられた。
リーダーの湯ざん。手にするのはグループが掲載された「痛車グラフィックス(芸文社刊)」。


会場に並ぶ痛車をまじまじ眺めていると、一人の青年が声をかけてくれた。


中国ホンダのシビックに「THE IDOLM@STER 」のラッピングを施す彼は、このグループのリーダーである湯さん(27歳)だ。


聞けば、彼らのグループは「粤痛组」という。




「粤」とは広東省を指す略称。つまり「広東省の痛車グループ」という意味。


「粤痛组」には現在70名ほどのメンバーがいて、ミーティングや走行会をよく開催しているそうだ。



湯さんは日本のアニメやキャラクターが好きで、クルマを買う前から痛車にすることを決めていたそう。 ご両親も特に反対や拒否反応を示してはおらず、「いつも後部座席に乗ってくれます」と笑う。


彼女は「ヴォーカロイドオタク」だそうで、彼女のクルマはもちろん初音ミクのラッピングが施されているという。



中国の自動車のカスタマイズはグレーゾーンだと聞くが、こうして活き活きとそして和気あいあいと自分なりの楽しみ方を実直に表現している中国の青年の姿を見ると、中国のカスタマイズカルチャーがさらに花開く日も近いのではないかと実感する。




「クルマ離れ」などと言われて久しい日本のレベルと比較するのが申し訳なくなるほど、中国のカーカルチャーの熱さを感じることができた。



情報提供元: MotorFan
記事名:「 中国で『痛車』がブレイク!? 東莞のイベント会場で出会ったユーザーの熱さにびっくり!