北米では、衝突安全規制強化などを背景に、車体軽量化かつ高強度化のニーズが加速している。この動きの中で、衝撃吸収性の観点からアルミ材の需要拡大が見込まれている。この度、さらなる需要捕捉に向け、溶解・押出・加工工程の生産能力増強を決定した。量産稼働については2020年前半を計画している。完成後は、溶解炉2機・押出プレス2機の体制となり、生産能力は現状の約500トン/月から約1,000トン/月となる予定。
増強設備:溶解炉1機、押出プレス1機、その他加工設備
投資金額:約42百万米ドル
増員規模:約90人(フル操業時)
竣工時期:2020年前半より量産稼働開始予定
日本市場で培った高強度7000系合金開発力と断面設計技術力を両軸とした同社独自の軽量化提案を通じて、現地の顧客の信頼を獲得すると共に、日米両極でのアルミ押出・加工品の供給体制を強化し、自動車軽量化へ貢献していく。