ハイブリッド・トランスミッションへのニーズの高まりに対応し、ZFはグローバルで30億ユーロを超える投資を計画している。そのうち、トランスミッションの中心拠点であるザールブリュッケンには、生産に関わる設備、システム、インフラおよびサプライヤーネットワークなどに今後4年間でおよそ8億ユーロを投資する予定だ。
100%電動モビリティ(電気自動車=EV)が普及すると、長期的にはザールブリュッケン工場のトランスミッション生産数および従業員数は減少していくだろう。その対策としてZFは、同工場の国際的な競争力強化のための施策を既に進めている。工場内のIoT化やAIの活用による、迅速で価値の高い意思決定支援システムの構築と効率化の促進などがその例として挙げられる。
「将来、モビリティに起こる変化に対応するため、様々なトレーニングや資格取得の機会を従業員に提供すると共に、より迅速な対応が可能な事業環境構築への準備を進めて行きます」と、ZFのパワートレイン・テクノロジー事業部を率いるシュテファン・フォン・シュックマン氏は語っている。