ロールス・ロイスといえば、泣く子も黙る超高級車。1世紀に迫る歴史のなかでドライバーズカーとして誂えられたクーペやオープンカーも存在するが、その本流は、やはりショーファードリブンカー。今回はその代表モデルであるファントムの室内とラゲッジスペースを見てみよう。

 全長5990mm、全幅2020mmという、我々が普段運転するクルマと比較にならないほど堂々とした体躯を誇るロールス・ロイス ファントム。ホイールベースは3770mm。軽自動車が楽々そのホイールベース内に入ってしまう大きさだ。


 もちろん、大きいだけではない。すべてが超高級な室内も、一度は覗いてみたいところだ。


ロールス・ロイス・ファントムを運転してみたら、ドライバーズカーにもなり得る実力に思わず唸った

全長×全幅×全高:5990×2020×1645mm ホイールベース:3770mm ミラーtoミラー:2150mm



フロントグリルをはじめ、ひと目でロールス・ロイスであることを実感できるアピアランス。上品に2トーンに塗り分けられたボディも、庶民とは別世界のクルマであることを感じさせる。ステップは前後とも375mmと低いがフロアは高く感じられ、SUV的に足から乗り込む印象を受ける。ショーファードリブンにおける文化的背景の違いを感じさせる。

ロールス・ロイス ファントム


全長×全幅×全高:5990×2020×1645mm


ホイールベース:3770mm


車重:2750kg


エンジン:V型12気筒DOHCツインターボ


排気量:6750cc


最高出力:420kW(571ps)/5000rpm


最大トルク:900Nm(91.8kgm)/1700rpm


トランスミッション:8速AT


駆動方式:FR


最小回転半径:−


JC08モード燃費:−


車両本体価格:6540万円

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ノーズは長いが、ボンネット先端のマスコットによりノーズ位置を把握しやすい。メーターはオーソドックスな三眼タイプ、ナビ画面を格納することもできる。インパネ全幅を強化ガラスで覆ったスペースをギャラリー的に使うこともできる。エアコンはマニュアル式、キャビンの快適性はショーファーが担うというプライドを感じさせる。

フロントシート高:680mm 運転席は電動で微調整もできるが、スッと座っただけでも身体を包み込む感覚が強く、最高の仕事場といった印象を受ける。後席から見えるシートレール部などはメッキ処理され、細部に至るまでロールス・ロイスの世界観を崩さない。
リヤシート高:720mm 観音開きで後ろヒンジのリヤドアは電動開閉式。後席乗員が重いドアを操作する機会はないだろう。シートポジションは立ち気味で沿道に向けて、背筋を伸ばした姿を見せられる。Cピラー内側の鏡を使い、常に身だしなみを整えられる。


最小幅:780mm 奥行き:1320mm(中央部1110mm)

大きめのオーバーハングゆえ余裕がある。中央にはシャンパンクーラーの張り出しが見えるが、その位置でも1110mmの奥行きとなっている。

ショーファーカーの世界。新型センチュリーと世界のライバルたちをサイズで比べる

情報提供元: MotorFan
記事名:「 一度は乗ってみたい。運転してみたい。超高級車の世界:ロールス・ロイス ファントムの室内とラゲッジスペース