「2002年式のRZ、6MT。ツインターボです。タイヤ見てください。ブリヂストンのポテンザRE040ですよ! シートも買ったときにはスレが目立っていたんですが、レカロさんにわざわざ張りなおしてもらいました。サスペンションも当時のままです」と嬉しそうに語ってくれた。
ヘッドライトは交換しているというが、再塗装もサスペンションのオーバーホールも一切行っていないそうだ。
脇阪選手といえば、全日本GT選手権時代に2001年から2006年まで、GT500クラスにトヨタ・スープラで参戦していたことはあまりに有名だ。筆者も当時の活躍は今でもはっきりと記憶している。
特に、2003年第3戦スポーツランドSUGO。脇阪選手が駆るエッソ・ウルトラフロー・スープラと、エリック・コマス選手駆るウッドワン・トムス・スープラ、この2台が文字通りサイドバイサイドで最終ラップの最終コーナーで、上り坂を駆け上がっていったシーンだ。2番手を走っていた脇阪選手が一瞬の隙をついてコマス選手のインに飛び込み、接触しながらトップを奪い、チェッカーを受けた。その直後、砕けて宙を舞ったエアロパーツ!そのときのは映像は、はっきりと思い出すことができる。伝説の名場面だ。
「当時、僕にとってのスープラはやっぱりレース用に乗っていたクルマであって、ノーマルのスープラにはあまり乗らなかったですね。ニュルブルクリンク24時間レースに出るためのトレーニングとしてノーマルでニュルを走りましたね。いま、こうしてノーマルの80スープラに出会って乗っているわけですけど、当時、本当にレースに勝つことだけを目指していたときのこととか、勢いがものすごくあった自分とか、いろいろと考えちゃいますよね」と、当時を懐かしむ。
そんな脇阪さん。果たして、間もなく明らかになる新型A90スープラに乗ってどのような感想を得るのか。ぜひ、新旧を比較しての感想を聞いてみたい。