ライダーの冒険心を掻き立てながら、所有する歓びをもたらす洗練されたデザイン。スタイリングは、フロントからリアにかけてエッジを効かせたボディーとロードクリアランスにより、軽快な印象に。ホイールはフロントハブ部を中空とし、光沢・質感ともに磨き上げたファインダイキャスト製法。スポーク部が正面から見て交互に、斜めにリムへ接する独創的な交差形状のデザインとしながら、快適な乗り心地にも配慮している。
上質さを感じさせるデザインと仕上げを施したマフラーは車体中央寄りにレイアウト、マスの集中化を図っている。
■ライディングポジション
日常的なライディングからツーリングまで、さまざまな道を楽しみ尽くすため、前方を広く遠くまで見通せるよう配慮したアップライトなライディングポジション。加えて、ロードクリアランス(最低地上高)は段差を乗り越える際に安心感のある165mm。
ライダーの好みや体格に合わせて、シート高は2通り(835mm、815mm)*の選択が可能。
* Honda測定値。工場出荷時のシート高は835mm。サイト内の写真の一部は815mmのシート高となっています。
■フレーム
メインフレームをアルミツインチューブ、リアフレームはアルミダイキャスト製とすることで、荷物の積載時やタンデム時に配慮した高い捻れ剛性を確保している。
■サスペンション
脚まわりはフロント/クッションストローク145mm、リア/アクスルトラベル148mmのサスペンションとし、ソロ、タンデムなどの場面での快適な乗り心地を追求している。さらに、リアにはVFRの象徴とも言える、プロリンク採用の片持ち式プロアームが捻れ方向の剛性を最適化。安定感のある高速巡航と軽快感のあるコーナリングを両立させた操縦フィーリングをもたらしている。
■ブレーキ + ABS
ブレーキ本体には、フロントにラジアルマウント4ポッドキャリパー+φ310mmダブルディスクを、リアに2ポッドキャリパー+φ256mmシングルディスクを搭載。また、タイヤのグリップ力を超えるブレーキの操作や急な路面変化によるタイヤのロックを回避するABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を装備している。
■エンジン
加速時における独特の鼓動感をもつVFR800X。その特徴とも言えるV型4気筒エンジンにHYPER VTECを搭載し、エンジンのポテンシャルを引き上げている。エンジン回転数に応じてバルブ数を切り換える独創のバルブ制御機構は、低・中回転域では2バルブエンジンとすることで、高速巡航時の燃費性能に貢献しながらトルクとレスポンスを向上。高回転域では4バルブエンジンとして、力強い加速フィーリングをもたらしている。またバルブタイミングやファンネル管長の調整など吸気の最適化により、V4らしい出力とトルク特性を実現。排気系は異形テーパータイプのマフラーで、歯切れの良い重厚なサウンドを奏でると共に、ハイウェイやワインディング、タンデム時などさまざまな走行シーンにおいてV4のポテンシャルを追求している。環境性能では、三元触媒、PGM-FI、排気ガス再燃焼システム「エアインジェクション」との相乗効果により、排出ガス中の有害物質を低減。
■Honda セレクタブル トルク コントロール
後輪への駆動力のレベルを必要に応じて任意に選択できるHonda セレクタブル トルク コントロール。左手元のハンドル上部に配置されたレベル切替スイッチで、ライダーによる後輪駆動力のレベル選択(2レベル+オフ)が可能だ。
レベル設定オンの状態では走行中、前・後輪の回転差を感知し、そこから算出したスリップ率がライダーの選択した所定のレベル以上となった場合、ECUが後輪のタイヤがスリップしたと判断し、燃料噴射を最適にコントロール。エンジントルクの最適化により後輪駆動力を抑制する。システム作動時はメーターパネルのインジケーターの点滅で、システムが作動していることを知らせる。
※Hondaセレクタブルトルクコントロールはスリップをなくすためのシステムではありません。あくまでもライダーのアクセル操作を補助するシステムです。したがって、Hondaセレクタブル トルク コントロールを装備していない車両と同様に、無理な運転までは対応できません。
VFR800X 150台
VFR800X
1,473,120円消(費税抜き本体価格 1,364,000円)
*価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。
通称名: VFR800X
車名・型式ホンダ・2BL-RC80
全長 (mm): 2,190
全幅 (mm): 870
全高 (mm): 1,385
軸距 (mm): 1,475
最低地上高 (mm)★: 165
シート高 (mm)★: 835/815(ローポジション)
車両重量 (kg): 246
乗車定員 (人): 2
燃料消費率(m/L)※1
①定地燃費値(国土交通省届出値)※2: 27.4<2名乗車時>
②WMTCモード値★(クラス)※3: 19.2<1名乗車時>
最小回転半径(m): 2.8
エンジン型式: RC79E
エンジン種類: 水冷 4ストローク DOHC 4バルブ V型4気筒
総排気量(㎤): 781
内径×行程(mm): 72.0×48.0
圧縮比 ★: 11.8
最高出力(kW[PS]/rpm): 79[107]/10,250
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm): 77[7.9]/8,500
燃料供給装置形式: 電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)>
始動方式★: セルフ式
点火装置形式★: フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑方式★: 圧送飛沫併用式
燃料タンク容量 (L): 20
クラッチ形式★: 湿式多板コイルスプリング式
変速機形式: 常時噛合式6段リターン
変速比:
1 速…2.846
2 速…2.062
3 速…1.578
4 速…1.291
5 速…1.111
6 速…0.965
減速比(1次★/2次): 1.939/2.687
キャスター角 (度)★: 26°30´
トレール量 (mm)★: 103
タイヤ: 前…120/70ZR17M/C(58W)、後…180/55ZR17M/C(73W)
ブレーキ形式
前…油圧式ダブルディスク
後…油圧式ディスク
懸架方式: 前…テレスコピック式、後…スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式: ダイヤモンド(アルミツインチューブ)
■道路運送車両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
■製造事業者/本田技研工業株式会社
※1 燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装 備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※2 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※3 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます