REPORT●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki)
ほとんどのモデルは映像を付属のマイクロSDカードに記録し、容量は8GB~32GB。容量が多いほど高画質での長時間記録が行え、一部機種では2枚のカードに連続的に録画ができる2スロット仕様を採用。つねに上書きを繰り返してしているためマイクロSDカードには負担がかかり、定期的なフォーマット作業や交換が必要だ。
ドライブレコーダーの多くはエンジン始動と同時に映像記録を開始する「常時録画」を行っているが、マイクロSDカードの容量がいっぱいになると自動的に上書きをする。だが急ブレーキや急ハンドルなどを検知した瞬間は「イベント録画」、任意にスイッチを押した際には「手動録画」に切り替わり、上書きをしないように保護する。
ミドルクラス以上の機種には「HDR(ハイダイナミックレンジ)」、「WDR(ワイドダイナミックレンジ)」などの画像補正機能を搭載。これらは画面内の明暗差を自動的に補正するもので、朝や夕方の逆光、夜間、トンネルの出口などで効果を発揮する。白飛びや黒つぶれを押さえて、全体にバランスの取れた見やすい映像を作り出す。
多くのメーカーではPC向け専用ビュワーソフト(無料)で用意していることが多い。これを利用すれば記録映像の再生とともにGPSデータやGセンサーに基づく情報を表示できる。ほとんどのソフトはWindows用だが一部メーカーではMac用も揃えている。映像のみを確認するのならばQuickTimeなどの汎用動画ソフトが使える。
専用アプリをインストールしたスマホとWi-Fiを介して連携するモデルもある。スマホ画面に撮影中の映像を表示できるだけでなく、保存しておきたい記録映像のダウンロードや手動録画操作、各種の設定操作などが行える。もちろん専用アプリはiPhone用、Android用をそれぞれ用意しており、無料で取得が可能だ。