世の中には、名前を聞くだけでワクワクさせられるクルマが存在する。フォルクスワーゲンの「GTI」やアウディの「S」は、そんな走りの楽しさを存分に味わわせてくれるシリーズだが、そのエントリーモデルに位置付けられるのが、ポロGTIとS1スポーツバックだ。同じ「MQB」を用いて作られている両車だが、どのような違いが!?

 2018年6月にフルモデルチェンジが発表されたアウディA1。スポーティモデルであるS1の新型はまだ発表されていないが、その登場はもはや秒読み段階と言えるだろう。




 対して、約1年前にひと足早くフルモデルチェンジを果たし、18年からは日本へも新型が導入されているフォルクスワーゲン・ポロ。スポーティなGTIも登場済みで、人気を博している。




 2車の特徴は、同グループ内の「MQB」というモジュラーアーキテクトを用いて製造されているという点だが、そのサイズや取り回しなどの違いを見てみよう。

フォルクスワーゲン・ポロGTI 全長×全幅×全高:4075×1750×1440mm ホイールベース:2550mm

アウディS1スポーツバック 全長×全幅×全高:3990×1745×1440mm ホイールベース:2465mm

 いわゆるBセグメントに分類される両モデルは全長4m前後という比較的コンパクトなサイズで、ホンダ・フィットや日産ノートなど、国産のコンパクトモデルに近い感覚で運転できる。




 ポロGTIとS1で大きな差はなし、と思いきや、全長とホイールベースいずれも85mm前者が上回る。また、リヤ形状を見ると、スタイルを重視したS1に対して、ポロGTIは実用性を重視しており、後席の居住性はポロGTIに分がありそうだ。

フォルクスワーゲン・ポロGTI 全幅:1750mm トレッド:フロント1510/リヤ1485mm

アウディS1スポーツバック 全幅:1745mm トレッド:フロント1460/リヤ1455mm

 ポロGTIが1750mm、S1が1745mmという5mm差だが、いずれも3ナンバーサイズとなる全幅を備える。これが、スタイリングや使い勝手などにおいて、国産コンパクトカーとの決定的な違いと言えるだろう。




 ポロは先代では5ナンバーサイズに収まっていたところ、現行型では3ナンバーサイズへと大型化されており、賛否分かれるところだ。

フォルクスワーゲン・ポロGTI 最小回転半径:5.1m

アウディS1スポーツバック 最小回転半径:5.0m

 どちらもコンパクトなモデルらしく小回りが利くものの、S1が5.0mとより優秀。なお、AWDのS1が履くタイヤは225/35R18、FFのポロGTIは215/45R17。

フォルクスワーゲン・ポロGTI 荷室容量:後席使用時305ℓ

アウディS1スポーツバック 荷室容量:後席使用時210ℓ

※画像はA1のもの

 後席スペース同様、ポロGTIの荷室は十分に広く設計されている。S1はそのスタイリングゆえに、荷室の広さは不利な結果に。




 なお、両者ともに2.0ℓ直4ターボエンジンを搭載するが、ポロGTIの価格は344万8000円、S1スポーツバックは430万円。駆動方式(ポロGTIはFF、S1はAWD)の違いやエンジンスペックの違い(ポロGTIは200ps、S1は231ps)以上に、大きな差があるようだ。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 ホットハッチのサイズ比較! フォルクスワーゲン・ポロGTIとアウディS1スポーツバックのディメンションをチェック