ではどれほどのものなのか、スイフトマイスター決定戦を例に示してみよう。
そもそも『スイフトマイスター決定戦』とは、スイフト大好きの田中ミノルというおじさまが始めたイベント。年に1回富士スピードウェイ・ショートコースを舞台にスイフトスポーツだけで競われるタイムアタックイベントだ。
*田中ミノル(田中実)さん
FJでデビューし、イギリスF3に参戦時のライバルはミカ・ハッキネン&ミカ・サロという一流レーシングドライバー。国内レースではGT300クラスで先生役として中嶋一貴や大嶋和也と組み、一流ドライバーとして育て上げた。トヨタの若手育成プログラムの主任講師を務めた教え上手なドライバー。スイフトスポーツ用パーツブランド『TMスクエア』やブレーキパッドブランド『ZONE』を主宰する。
『スイフトマイスター決定戦』は予選を行ない、上位15台が決勝のタイムアタックに進めるシステム。
2017年は35秒5が予選上位15台のボーダーラインとなっていた。
優勝タイムは軽量なHT81Sをさらに軽量化した仕様で34秒1。サーキット用マシンならでは軽さを活かした走りだ。
ZC32Sのトップタイムは34秒4だった。
ところが、2018年、ついに本格的にZC33Sがセットに煮詰めて現れた。