ブランドや車種の個性が表れるのは、デザインやメカニズムだけとは限らない。例えば、収納スペースもそのひとつ。ユーザーが少しでも使いやすいように創意工夫が凝らされている。そのこだわりをチェックしてみた。

「アクセラ」は、「デミオ」と「アテンザ」の中間に位置するモデルだ。ボディタイプはハッチバックとセダンの2種類が用意されており、セダンにはハイブリッドが搭載されるなどユニークな存在だ。マツダのラインアップ中では古株だが、新型がロサンゼルスショーにて発表される予定だ。とはいえ、現行モデルは16年と17年に大規模な改良が行ない、いまだに第一線級の実力を誇る。パワートレーンは、ハイブリッドのほか、1.5ℓのガソリンとディーゼル、さらには2.2ℓディーゼルと合計4種類を設定。6速MTも用意するなど、多彩なニーズに応える懐も深い。

実際の使われ方を研究して導いた最適解

「人間中心」をコンセプトにしたクルマづくりゆえか、マツダの内装レイアウトは車種ごとにガラリと変わることはなく、座った瞬間から自然な使い心地の良さに溢れている。実際の使用シーンを研究し、ドライバー側/助手席側/後席/天井/ドアトリムのゾーンごとに最適な収納を配置しているという。

①運転中もすぐに手が届く位置にポケットを用意。深さは浅めで、畳んでも奥行きが大きなカーブレンズを使うタイプのサングラスは入らない。

②サンバイザーのチケットホルダーはベルト式。駐車券やクレジットカードサイズはもちろん、ハガキ程度の大きなカードまで挟めるのが便利。

③センターコンソール下部の空間は、スマートフォンの収納性を重視した形状。前方が下に下がったトレー形状で、安定して置ける。

④グローブボックスは標準サイズ+保湿系の大型ボックスティッシュが同時に入るほどの大容量。2ℓペットボトルも収納可能だ。

⑤センターコンソールボックス上部には前後スライド/取り外しができるトレーを装備。携帯音楽プレーヤーなどのケーブルを通す溝がある。

⑥CDを車内に置く機会は減ったが、センターコンソールはCDケースを並べられるサイズにつくられている。前方にはUSB端子を2個用意。

⑦前席ドリンクホルダーはセンターコンソールに2本分。サイドブレーキのない「22XD」ではシャッターリッド付きにアップグレードされる。

⑧後席用センターアームレストは、ドリンクホルダーを前部に組み込んでいる。サイズや厚みが大きいので、後席左右の乗員が同時に使える。

⑨フロントはドアリムの形状が変わり、従来は前方部分のペットボトルホルダーのみの設定だったが、新たに後部に薄型の小物入れも加わった。

⑩リヤドアポケットは従来同様にペットボトル収納として設計。多くの形状のボトルに対応する大きめのサイズで、もちろん1ℓボトルも収納可。

⑪シートバックポケットは助手席側だけの採用だが全車に装備。B4サイズの冊子まで入る余裕がある。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 新型登場間近だからこそ、現行型を確認。無駄のない設計美、マツダ・アクセラ、収納スペースを総チェック!! 容量は?使い心地は?