防衛省は、計8隻の建造を予定しており、三菱重工業が6隻、三井E&S造船が2隻建造する計画だ。
海上自衛隊向けの艦艇建造において、主事業者の設計図面に基づき主事業者の造船所と下請負者の造船所で同時期に建造するのは、今回が初めての取り組みとなる。三井E&S造船とは共同で詳細設計作業を進めることとしており、今後は両社がプロジェクト体制で協力していくことで合意している。
なお、両社はこれを機会に、広く周辺分野ならびに将来案件について個別に協業を検討していくこととしている。
三菱重工は2013年10月、陸・海・空にまたがる防衛装備品事業を防衛・宇宙ドメイン(現航空・防衛・宇宙ドメイン 防衛・宇宙セグメント)に集約し、防衛事業を一元的に運営することにより機能・性能ならびにコストパフォーマンスに優れた最新鋭の艦艇を提案するなどのシナジーを発揮している。