今回、製品化する純水素燃料電池の発電出力は5kWで、水素ステーションや商業施設などでの使用を想定している。さらに、複数台を連携して稼働させることで、施設の規模に応じた出力に対応が可能。
なお、パナソニックは、東京都を主体者として行われる晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業「HARUMIFLAG」に、純水素燃料電池を納入する計画で開発を進めている。
<純水素燃料電池の目標スペック>
【発電出力】5kW
【定格発電効率】57%(LHV)
【本体サイズ】900mm(W)x500mm(D)x1,800mm(H)
【重量】約250kg
【出力方式】モノジェネ式(※2)/コージェネ式(※3)
さらにパナソニックは、効率よく水素を使う技術の進化に加え、天然ガスや、自然エネルギーと水から水素をつくる技術、そして安全・高密度に水素をためる技術の開発を本格化する。具体的には、エネファームで培った、天然ガスから水素を取り出す燃料処理技術を活用した「小型・高効率な水素製造装置」の開発を進め、大規模な水素ステーションがなくても工場や小規模な物流施設などに水素を安定供給できるシステムの実用化を目指す。
※1 2018年6月に達成
※2 発電した電力のみを使用する方式
※3 発電した電力に加えて、 発電時に発生する熱でお湯を沸かして利用する方式