日本が誇るスーパースポーツである2代目NSXの2019年モデルが登場した。意のままに操る喜びをテーマに、新開発タイヤの採用やサスペンション各部剛性の向上、SH-AWDの駆動力配分最適化など変更は多岐に渡る。

 2016年8月の発表以来、当初の計画を大きく上回る400台以上のオーダーを受けている日本のスーパースポーツ、NSXが大幅改良された。従来は米国ホンダのテッド・クラウスLPLが開発責任者だったが、今回の2019年モデルより本田技術研究所の水上 聡氏が開発責任者となった。


 


 水上さんは2014年よりダイナミック性能統括責任者(マイスター)として、ホンダ車全般の走りの方向性を決めてきた人物だ。そんな彼がNSXの開発責任者となったことで、その走りは大幅な進化を遂げているに違いない。

2019年モデルの開発責任者・水上 勉氏。

 2019年モデルのテーマは「意のままに操る喜びを追求」。その言葉通り、走りの面での変更は多岐に渡る。タイヤがコンチネンタル・スポーツコンタクト5Pからアウト側のブロック剛性をアップさせたスポーツコンタクト6(専用チューニング)に変更され、それに合わせてフロントスタビライザーを26%、リヤスタビライザーを19%、リヤコントロールアームブッシュを21%、リヤハブを6%、剛性を高めた。




 また「インテグレーテッド・ダイナミック・システム」の各走行モードの制御を最適化したほか、SPORT HYBRID SH-AWDの駆動力配分制御を見直した。これにより、限界走行域においてのコントロール性や車両安定性が向上したという。

 外観では初代NSXのプレミアムカラーであったイモラオレンジ・パールからインスピレーションを受けたという「サーマルオレンジ・パール」が新色として追加された。イモラオレンジ・パールよりも鮮やかなオレンジ色はNSXにとても良く似合う。またそれに合わせて、ブレーキキャリパーにもオレンジ色が追加となった。このほかフロントグリルは従来のシルバーからボディカラー同色となり、室内ではオプションのパワーシートにインディゴとレッドが新設定された。

タイヤは従来のコンチネンタル・スポーツコンタクト5Pから専用チューニングが施されたスポーツコンタクト6に変更された。

 NSXは従来どおり受注生産のため、納期は約半年〜1年かかる。新色のサーマルオレンジ・パールが欲しい向きは急いで注文したほうがいいだろう。車両本体価格は2370万円。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 意のままに操る喜びを追求したホンダNSXの2019年モデルが登場!