構造面では、新開発の門型カウンターコラム(ZE16C)やテーブル、砥石ヘッドなどの剛性を高めるとともに主軸構造も見直すことで、加工精度の向上と安定性を確保した。また、非加工時間の短縮や砥石ヘッドの回転速度アップにより生産性の向上をはかった。さらには、砥石の幅を従来の125mmから最大160mmに拡張することで砥石交換頻度の削減や、標準砥石と超仕上げ(ポリッシュ)砥石の同時装着も可能となり、さまざまな製造現場のニーズに対応できる。
JIMTOF 2018では、ZE16Cの実機による加工実演や、IoT(モノのインターネット)技術を用いた同社モニタリングシステム「DIASCOPE」での稼働監視による生産状況の見える化のデモも行う。
歯車の高精度仕上げや精密歯車の量産化に対する需要は、自動車の電動化へのシフト、静粛性や燃費性能の向上、低コスト生産に向けた動きのなかで、高まってきている。加えて、最近では多様な高機能ロボットの開発活発化などに伴うロボット用減速機向けの需要も拡大。ますます、高速・高精度仕上げが可能な歯車研削盤が求められる傾向にあり、今回の「ZE-C」シリーズ投入に至ったもの。