まさに、『Gazoo Racing TOYOTA A90』の名前が確認できる。新型スープラA90のエントリーと見て間違いないだろう。
参加予定のクラスはSP8T。2600cc~4000ccのターボエンジン搭載の市販改造車がエントリーできるクラスだ。
ドライバー名は、“Yabuki Hisashi”と“Herwig Daenens”の2名が記載されている。
恐らく、トヨタ自動車の凄腕技術部 矢吹久氏と、トヨタモーターヨーロッパNV/SA車両実験部所属のベルギー人Herwig Daenens氏だと予想される。
カーナンバーは、もちろん『90』だ!
通常、開発中や発売前の車両はSPXクラスからの参戦となるが、デビューレースでSP8Tクラスからの参戦となることから、すでにFIAのホモロゲーションを取得し、レーシングカーとしての全ての申請が完了されていたものと思われる。そうした手続関係の時間軸から逆算すると、恐らく市販車版スープラの構想段階から並行してレーシングカーの作成の準備が同時に行われていたと考えられる。
10月8日にニュルブルクリンクで行われたトラックデーでは、Gazoo Racingも参加して数名のドライバーがスープラのステアリングを握りコースインしていた姿が目撃されている。
この際に使用された車両にはロールケージが入っており、ステアリングやペダル関係等はレーシング仕様になっていたものの、市販車用のオーディオが搭載されていたり、ギアも通常のものだったという。この車両が今回SP8Tクラスにエントリーしている車両とは異なると考えられる。
果たして、今週末のVLN最終戦にはどのような仕様のマシンが、そしてどのようなカラーリングで登場するのだろうか!? 2018年3月に開催されたジュネーブショーで発表された「GR Supra Racing Concept」のようなレーシングマシンが現れるのだろうか!?
ここ数年ヨーロッパを中心に人気が復活しているGT4クラスに、このA90スープラのGT4バージョンが発売されるのではないか、という噂も広まっている。それだけに、今回にVLN最終戦に電撃出走するA90がどのような仕様であるのか、そしてどのようなカテゴリーのレースに参戦可能な車両なのだろうかが気になるところだ。
そしてなにより、このA90がどんなタイムを出してくるのか、本当に楽しみだ!