ブランドや車種の個性が表れるのは、デザインやメカニズムだけとは限らない。例えば、収納スペースもそのひとつ。ユーザーが少しでも使いやすいように創意工夫が凝らされている。そのこだわりをチェックしてみた。

「スバル・インプレッサ」は1992年に初代モデルが登場。現行型は2016年に発売された通算で5代目となる。新プラットフォーム「スバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)」を採用することで、クルマの基本的な要素(走る・曲がる・止まる)の大幅な底上げが図られた。そのほかにも、スバルでお馴染みのEyeSightを標準搭載し、歩行者用エアバッグも備えるなど、安全面での妥協は一切ない。エンジンは1.6Lもしくは2.0Lの水平対向4気筒が搭載され、駆動方式はFFまたは4WDとなる。また、ボディタイプには写真の5ドアハッチバックに加えて、セダンの「G4」も用意する。

スッと手に馴染む使いやすさ

 ナビ画面のほかに、ダッシュボード上にマルチファンクションディスプレイを設けるなど、運転中の情報把握に優れたコックピットは、さすが航空機メーカーがルーツだからこそ。収納類は欲しい所に必要十分なサイズで配置されている。また、それらの存在が目立たないのもポイント。車内をスッキリと洗練した雰囲気に演出する。

①サンバイザーのチケットホルダーは大きなカードまで挟める実用的なベルト式。ハガキくらいのサイズなら無理なく挿せる。

②センタートレーはスマートフォンが置けるサイズにつくられている。奥に2個のUSB端子を備え、充電できる環境も整えたスペースだ。

③保湿系の大型ボックスティッシュ+αの容量を確保したグローブボックス。一般サイズの薄型ボックスティッシュなら2個が余裕で収まる。

④電動パーキングブレーキでセンターコンソールに余裕ができたことで、ドリンクホルダーは2本を縦ではなく横並びに置けるようになった。

⑤ドリンクホルダーはアジャスターが組み込まれ、容器の太さを問わず飲み物をしっかり保持。また中央の仕切りを取れば大きめの小物も置ける。

⑥ドリンクホルダーの後方にあるポケットは写真のようにキーが入り、小さい筐体ならスマホも置ける。カードを入れるのも便利な使い方だ。

⑦大きめの左右幅だけでなく、約190mmある深さが実用性を高めるセンターコンソールボックス。CDケースも立てて収納できる。販売店オプションで上部(リッドの下)に載せるトレーが用意されていて、小物を置くのに便利だ。

⑧フロントドアのドリンクホルダーは1ℓボトルにも対応。そのうえでA4の冊子も挟める。後方スリットは冊子が曲がらないためのもの。

⑨アームレストのハンドル部分が大きくつくられているのは、ポケットとしての利用も想定しているから。コンパクトデジカメも余裕で置ける。

⑩リヤドアポケットもペットボトル+小物が置けるサイズ。天地を立てての収納となるが、B5サイズの冊子を挟むことが可能だ。

⑪リヤドアのアームレストにあるハンドル部分もフロントドアと同じサイズの収納を用意。写真のスマホの画面サイズは5.0インチだ。

⑫後席アームレストは最前部がドリンクホルダーになっている。乗員が座ったまま姿勢を変えずに飲み物に手が届くレイアウトだ。

⑬シートバックポケットは助手席の背中に組み込まれている。A4サイズの冊子を入れてもまだまだ余裕たっぷりのゆとりがある。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 細部に宿る機能美、新型インプレッサ、収納スペースを総チェック!! 容量は?使い心地は?