ブランドや車種の個性が表れるのは、デザインやメカニズムだけとは限らない。例えば、収納スペースもそのひとつ。ユーザーが少しでも使いやすいように創意工夫が凝らされている。そのこだわりをチェックしてみた。

 ハッチバックの「スイフト」をベースに走行性能を追求した1台。2017年に登場した現行型では、初となる1.4L直4ターボ(140ps/23.4kgm)を搭載するほか、モンロー製ショックアブソーバーや専用ハブベアリング、バネ定数を高めたスタビライザー、12点ものスポット溶接追加など、1000kgを下回るボディを俊敏に走らせるためにあらゆる部分に手が加わっている。トランスミッションは6速MTと6速ATを用意。単眼カメラとレーダーを用いるデュアルセンサーブレーキをオプションで用意するなど安全性も抜かりない。価格は183万6000円~。

スポーツドライブを邪魔しない、計算された配置

 スポーツドライブの刺激を高めるためにインテリアの仕立ても「スイフトスポーツ」専用となる。インパネやメーターなど随所にレッドのアクセントが入る。また、シートもホールド性の高い専用品となる。一方で、利便性もしっかりと担保。アッと驚くような小技の効いた収納はないが、オーソドックスな収納スペースが揃っている。

①バニティミラーの裏にグリップ式のチケットホルダーが組み込まれている。厚いカードは挟めないがサッと抜き差しできるのが便利。

②左右幅はあまりないが奥行きが深く、標準的なボックスティッシュなら2個収まるグローブボックス。これだけあれば十分な収納量だ。

③iPhone7 Plusも置けるサイズに設計されたセンターコンソールのトレー。近くにUSB端子を装着できるから充電にも便利な環境。

④パーキングブレーキレバーの下も有効活用。トレー状である程度の深さもあるから、小銭や携帯電話(ガラケー)などを置ける。

⑤ドアハンドル(ドアを閉める際に握る部分)は前席も後席もガムや携帯電話などの小物が置けるようボックス状につくられている。

⑥フロントドアポケットにも厚みがあり、ボックスティッシュさえも収納できるのが実に便利。ボトルホルダーには1ℓのペットボトルも置ける。

⑦前席用ドリンクホルダーは、500mℓペットボトルを置いてもシフトレバー操作の邪魔をしない配置。左右に並べて2本の飲み物が置ける。

⑧リヤドアのインサイドドアハンドルも、小物を置けるポケットになっている。容量についてもフロントドアとほとんど同じだ。

⑨後席周辺は合計3本分のドリンクホルダーが用意される。そのうち2本分は、後席ドアポケットに左右それぞれ1本ずつスペースを用意。

⑩センターコンソール最後部のポケットは後席用のドリンクホルダーとして使える。手を伸ばせば前席からも手が届く位置になっている。

⑪シートバックポケットはA4の冊子も楽に入る大型サイズで使いやすい。標準車同様に助手席側だけに用意され、運転席側にはつかない。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 走りを邪魔しない最適配置。スイフトスポーツ、収納スペースを総チェック!! 容量は?使い心地は?