ヴァレオは、2018年に開催されるパリモーターショーに最新のイノベーションの数々を出展する。これらのイノベーションは、自動運転、車の電動化、そしてデジタルモビリティに代表される、これまでのモビリティのあり方を根底から覆す革命の中心になると位置付けている。

 2018年のパリモーターショーにおいて、ヴァレオはEVをこれまで以上に人々の手に届きやすくする48Vソリューション、ならびにヴァレオ製の48Vモーターで走行する初の都市向けフルEVの試作車を披露した。この試作車は、今後求められる手頃な都市型自動車のあるべき姿を示すべく、都市での用途に適したサイズに設計されている。その最高速度は100km/hに達し、航続距離は150km、そしてCO2は全く排出しない。また48Vプラグインハイブリッドカーも世界初公開した。

Valeo Drive4U

Valeo Drive4U

 特に、ヴァレオは今回、自動運転車として初となるパリ市内の公道でのデモンストレーション走行を行うValeo Drive4Uのデモカーを一般道で世界初公開する。このデモカーは、ヴァレオですでに量産実績のある超音波センサー、カメラ、レーザースキャナー、レーダー、さらにはAI(人工知能)をフルに搭載したデジタルブレインを備えている。このテクノロジーによって、各センサーが収集するあらゆる情報が処理統合され、都市部で遭遇する複雑な事象を車が学習することが可能になる。




 Valeo Drive4Uは、対面通行の道路、交差点、交通信号、トンネル、さらには路面にマーキングがない道路といった、都市部での広範かつ様々な交通事情への対応能力を備えている。自転車に乗っている人や歩行者への対応も万全だ。

ヴァレオ・エアクオリティマッピング

 そして、車の利用形態が多様化し、デジタルツールが新たな移動のあり方を提供しつつある今、ヴァレオはインテリジェントモビリティの進展を加速させる技術の開発に取り組んでいる。その一つは、パリ市内の大気の質をリアルタイムで示すマップで、Airparifのデータを活用しARIAと連携して進めているプロジェクトだ。




 ヴァレオのセンサーを搭載した20台余りの車がパリ市内を走行し、リアルタイムで6種類の汚染物質のレベルを測定する。ヴァレオにとって、都市部の大気の汚染レベルを知ることは、より斬新でクリーンなモビリティソリューションを生み出すうえで大変重要だ。大気の質に関する情報を個別の場所ごとに正確に入手することで、例えば、汚染のピークを避けるようにカスタマイズされたルートを見つけたり、車室内で汚染を抑制するシステムを作動させたりできるようになる。




 こうしたイノベーションによって、ヴァレオは、多くの人々に受け入れやすくかつ個別のニーズに対応した電動車、自動運転車、そしてコネクテッドカーの開発に貢献するテクノロジーを発想し、デザインし、開発するその能力を再び実証している。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 ヴァレオ:自動車産業を変える3つの革命の中心に [18パリモーターショー]