「アウディ・A4アバント」はセダンをベースに、最大で1510Lまで拡大できる荷室を有するワゴンだ。現行モデルは16年4月に日本での販売を開始。アウディらしい精悍なルックスはそのままだが、MLB evoと称する新プラットフォームを採用し、先代よりも最大120kg軽量化するなど中身は大幅に刷新された。パワートレーンは1.4L直4ターボと2.0L直4ターボを搭載し、駆動方式はFFもしくは4WDとなる。
まずは、全体のサイズ比較から。
レヴォーグ1.6STI スポーツアイサイト 全長×全幅×全高:4690×1780×1490mm ホイールベース:2650mm ミラーtoミラー:1995mm
日本の道路環境にジャストフィットするボディサイズ。それでいて荷室と後席空間は広く、ワゴンとしてのユーティリティは高い。そこにSTIのスポーティな機能とイメージを融合した一台。レヴォーグ1.6STI スポーツアイサイト
全長×全幅×全高:4690×1780×1490mm
ホイールベース:2650mm
車重:1560kg
エンジン:水平対向4気筒DOHCターボ
最高出力:170ps(125kW)/4800-5600rpm
最大トルク:250Nm(25.5kgm)/1800-4800rpm
トランスミッション:CVT
駆動方式:4WD
最小回転半径:5.5m
JC08モード燃費:16.0km/ℓ
車両本体価格:348万8400円
A4アバント2.0TFSIクワトロ 全長×全幅×全高:4735×1840×1455mm ホイールベース:2825mm ミラーtoミラー:2020mm
全幅が1840mmと広いが、全高はレヴォーグよりも低い。安定した走りと後席の居住性の良さを感じさせるボディサイズだ。A4アバント2.0TFSIクワトロ
全長×全幅×全高:4735×1840×1455mm
ホイールベース:2825mm
車重:1630kg
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
最高出力:252ps(185kW)/5000-6000rpm
最大トルク:370Nm(37.7kgm)/1600-4500rpm
トランスミッション:7速DCT
駆動方式:4WD
最小回転半径:5.5m
JC08モード燃費:15.5km/ℓ
車両本体価格:626万円
ラゲッジスペース比較の前に、インパネと前席・後席も比べてみよう。
レヴォーグ1.6STI スポーツアイサイト 室内長×室内幅×室内高:2005×1490×1205mm
ブラック、レッドステッチ、そしてピアノブラックパネルやアルミ調パネルを配したスポーティなコックピット。目の前の赤いリングのメーター(標準車はブルーのリング)やステアリングにはSTIのロゴが入る専用品。後席シート高:575mm リヤシートもリクライニング機構を持つ快適仕様だ。 | 前席シート高:560〜620mm シックな装いの「STIスポーツ」専用のスポーツシートは本革。運転席は10WAY、助手席は8WAYのパワーシート。もちろんシートヒーターも装備する。 |
A4アバント2.0TFSIクワトロ
シンプルなデザインのダッシュボードだが、オプションのバーチャルコックピットを装着すれば未来的になる。メーターパネル自体が液晶画面でナビ画面を表示できる。後席シート高:580mm ロングホイールのA4アバントの後席居住性は高く、座面形状が程良く乗員をホールドする。 | 前席シート高:500〜570mm サスペンション、タイヤの恩恵もあるが、とにかく滑らかな乗り心地が持ち味。シート自体は国産車に比べれば硬い部類。 |
レヴォーグ1.6STI スポーツアイサイト
通常時:奥行き1030mm 高さ700mm最大時:最大奥行き1820mm 最小幅1070mm6対4分割可倒式のリヤシート背もたれは、ラゲッジサイドのスイッチでワンタッチで倒せる。開口部から段差がなく使いやすい。
A4アバント2.0TFSIクワトロ
通常時:奥行き1050mm 高さ720mm最大時:最大奥行き1870mm 最小幅1000mm車体全高は低いが、開口部はレヴォーグよりも高い。リヤシートバックを倒した最大時に荷室の床面は斜めになるのが残念。