北欧デザインによるクオリティとセンスが注入されるとともに、最新のテクノロジーと安全性能を備えており、ボルボが追い求めるエステートの理想がカタチとなっている。
全5グレードを用意し、先行でV60 T5 MomentumとV60 T5 Inscriptionがデリバリーを開始。
その後、V60 T6 Twin Engine AWD InscriptionとV60 T8 Twin Engine AWD Inscriptionが2019年3月以降納車開始、V60 T6 Momentumが2019年7月頃導入予定といったスケジュールとなっている。
1959年初頭、ボルボは新しいスポーツカーを発表。この新モデルはP1800/1800と命名され、1961〜72年まで製造された。
100 bhp/5500 rpmを発生する1778cc直列4気筒OHCエンジンを搭載。その後、改良ごとに出力向上や1986 ccエンジン投入などを行なっている。
そして、1971年、この「1800」をベースに新バージョンを追加。それが今回紹介する「1800ES」。新型ボルボV60のルーツといっていいだろう。
この1800ESは、1800のリヤエンドのデザインを一新し、ルーフラインを延ばすことでエステートを思わせるスタイルに。同時に、ゴルフ用品や狩猟用具などの積載に使用するためのスペースが広げられている。
1800のテクノロジーを踏襲しているのも特徴。1986cc直列4気筒OHCエンジン搭載し、ボア×ストロークは88.9×80.0(mm)。ブレーキは全輪に油圧式ディスクを採用している。
新型ボルボV60は、先進のシャシー、パワフルなエンジン、そして状況に合わせて切り替え可能なドライブモード・セッティングを搭載するなど、エステートとしてのポジションを堅持しながらも、優れた運動性能も有するオールマイティなモデルである。
製造年の違いはあれども、1800ESとV60は、運動性能と機能性、北欧仕込みのスタイリッシュさなど、その時代のボルボの歴史を語る代表格といっていいだろう。