TC105Nの後継モデルとして、今年の東京オートサロンにも参考出品されていた『TC105X』。


ウェッズ鋳造ホイールのフラッグシップモデルだけあって、その後も細かなブラッシュアップが図られ、満を持して発売となったのだ。


                      PHOTO:堤晋一 REPORT:石井健之

コンセプトは、前モデル『TC105N』の10本スポークやNフレームというスポークデザインを継承しつつ、最先端の解析、鋳造、切削の技術によって、日本の工場でしか作れない究極の鋳造ホイールを作ること。解析技術の向上によって、削れる部分を削ぎ落とし、逆にリムのフランジ部などには肉を増すことで、従来モデルと同等の軽さを確保しつつ、剛性アップを果たした。また、ビッグキャリパー&ローターへの対応を図るために、リムプロファイルを円錐形状にするなど、現代のハイチューンドに合わせたアップデートが施されている。

鋳造時にスポークの側面に凸を付けるN FLAMEを継承しつつ、スポークの反対側は最新の切削技術であるサイドカットで軽量化を果たす。また、ホイールのセンター部分も強度を確保しながら、サイドカットと同じ切削技術を使って削り込むことで軽量化している。
リムの形状を見比べると、左側から右側へ行くにしたがってリムプロファイルが太くなっているのがわかる。この膨らみによってビッグキャリパー&ローターとのクリアランスが出来るというわけだ。もちろんこのリム部分は最新のAMF製法によって作られている。


情報提供元: MotorFan
記事名:「 最新ホイール名鑑 WedsSport TC105X