新研究棟「SHIMADZUみらい共創ラボ」は、コア技術を深耕するための「基盤ラボエリア」と、社内外との交流や協働からイノベーションを生むための「クロスラボエリア」を基軸とし、大型機器を揃えた先端分析室やバイオ実験室を設けるほか、アイデアを素早く形にするためのラピッドプロトタイピング(高速試作)設備や、開発者がユーザーの利用シーンから新たな気付きを獲得するプレ実証の場、300人を超える規模の講演が可能なオーディトリアムなどを設置する。また、研究者や技術者が執務する居室をワンフロアとすることにより、社内外の交流をさらに活性化させてオープンイノベーションを推進する。
一度の分析から多種多様な情報を同時に取得してAIで高度に解析する ”Whole Analysis” 技術の確立を通じたバイオマーカー探索や新規マテリアル評価、Organs-on-a-chip(生体機能チップ)技術を用いた医薬品候補物質の評価、脳五感機能の計測に基づく軽度認知症に対する介入効果測定やニューロマーケティングへの応用などに取り組むことで、”人の健康” や ”安心・安全な社会” ”産業の発展” への貢献を目指す。これらの研究開発を推進するため、現在160人の研究員を2030年には2倍に増やす計画だ。
【新研究棟の概要と計画】
・名称:「SHIMADZUみらい共創ラボ」
・建設場所:京都府相楽郡精華町光台3丁目9番地4(島津製作所 基盤技術研究所内)
・建物仕様:地上4階建(延床面積:約15,000㎡)
・着工:2019年7月予定
・竣工:2020年8月予定
・設備投資総額:既存設備の改修等も含めて総額約86億円