三井化学は、同社グループの米国の製造拠点であるAdvanced Composites, Inc.にガラス長繊維強化ポリプロピレン(長繊維GFPP)の生産設備を新設することを決定した。

 長繊維GFPPは、繊維状のガラスとポリプロピレン樹脂を溶融・混練して得られる複合材料。軽量で、ガラス繊維が長いことによる剛性や耐衝撃性のバランスに優れていることに加え、外観性が良いことから、無塗装による自動車向けバックドアインナー等に採用されている。




 昨今の環境規制の強化やEV化の進展を背景に、自動車には更なる軽量化が求められている。こうした中、例えばバックドアインナーの場合、金属の代替により約30%軽量化が可能な素材として、繊維強化樹脂の需要は増加が見込まれており、今回の米国での長繊維GFPP製造設備の新設は北米での需要拡大に対応したもの。




1. 製品 ガラス長繊維強化ポリプロピレン(長繊維GFPP)


2. 新設場所 Advanced Composites, Inc. オハイオ工場内


3. 生産能力 3,500トン/年


4. スケジュール(予定) 2019年9月完工、10月営業運転開始

情報提供元: MotorFan
記事名:「 三井化学:北米におけるガラス長繊維強化ポリプロピレンの生産設備新設