トクラスは、セルロースナノファイバー(CNF)を含むウッドプラスチックコンポジット(WPC)を新開発した。同社は、2008年よりWPCの製造・販売を行っている。このたび開発した新材料は、同社従来品と比較し約1.5倍の耐衝撃性を有する(同社調べ)。また、独自の手法により、一般的にCNFを添加する場合と比較し、大幅なコストダウンを見込んでいる。2019年1月より、『CNF-木粉ハイブリッドWPC「ウッドナノプラス」』としてサンプル提供を開始する。




 WPCは、木粉とポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂を複合化した機能性プラスチックで、無機フィラー充填プラスチックに比べ、軽量かつ高強度の材料として活用されている。




「ウッドナノプラス」は、 素材となる木粉に、 CNFとフィブリル化(マイクロサイズの木粉表面に、 微細なミクロフィブリルが毛羽立つ現象)をした木粉(図1)を含むことで、耐衝撃性が約1.5倍に向上した。これにより、高い耐衝撃性を要求される自動車用部品や機械用部品としての活用など、更に幅広い分野への用途拡大が可能になる。


https://www.toclas.co.jp/news/20180919/




 なお、本材料の開発は、環境省の委託業務(平成27年-29年CNF活用製品の性能評価事業)で得られた成果を基に、同社が改良を重ねて実現した。また、国立研究法人 産業技術総合研究所 中国センター機能化学研究部門 セルロース材料グループとの共同研究成果である。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 トクラス:セルロースナノファイバーを含むウッドプラスチックコンポジットを開発